エマーソン弦楽四重奏団の「フーガ集-平均律クラヴィーア集から-」(ユニバーサル:UCCG 1392)(08.3.19)(録音:2007年12月、ニューヨーク)(左のCD)を聴いてみました。2003年の「フーガの技法」(ユニバーサル:UCCG 1175)(録音:2003年1,2月、ニューヨーク)(右のCD)に次ぐ第二弾です。平均律もやはりフーガの技法と同様に楽器を超越していて、興味深く聞きました。フーガの技法もそうですが、鍵盤楽器で演奏するより、弦楽器で演奏する方が各声部が聴き取りやすく、曲の構成も把握しやすくなります。でも、鍵盤楽器で演奏して、複雑に絡み合って聴き取りにくなった各声部を、悩みながら紐解きつつ聞くのも、バッハを聞く楽しみの一つように思います。あまり綺麗に各パートが分離されて聞こえてしまうと、何かスッキリしすぎて落ち着かない(?)感じもします。バッハは平均律を弦楽器での演奏や編曲を意図していたとは思われないのですが(多分...)、バッハ自身が編曲したらこのようになるのかなぁ~と思いながら聞きました。ちょっとあっさり系のアレンジのように思います。