以前買っていて、あまり聴いていなかった、小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラの「マタイ受難曲」(PHILIPS PHCP-11110/2)(3CD)(録音:1997年9月、長野県松本文化会館)(左図)と「ミサ曲ロ短調」(PHILIPS 468 363-2)(2CD)(録音:2000年8-9月、長野県松本文化会館)(右図)を久しぶりに聞いてみました。
小澤さんのCDはあまり持っていないのですが、この2つのCDだけはバッハということもあって買っておいたのですが、あまり聴かずにCDラックに眠っておりましたzzzzz。小澤さんはバッハの宗教曲はあまり出版しておらず、彼のバッハ演奏に対する評価も勉強不足で良く知らないのですが、不思議と、何回か繰り返して聴いてみたいなあと思わないのです。いい演奏なのに何故か印象に残らないというか、小澤さんらしさが何処にあるのかが読み取れないのです(素人なので読めないのが当然かも.....)。声楽パート、器楽パートも素晴らしく、時折、力強いエネルギーが噴出する所がありますが、全体に統一感がなく、宗教的な厳粛さや緊張感に欠けるようで、何かオペラっぽく、バッハ(バロック)らしくないなぁ....とふと感じてしまいます。小澤さんの指揮で、価格も立派なこの両受難曲のCDの評価はどうなんでしょう。皆さんはどう思われますか~?。
最新の画像[もっと見る]
- 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(ファウスト版) 13年前
- 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)(イブラギモヴァ版) 13年前
- ギター演奏によるバッハ作品集 13年前
- バッハのピアノ協奏曲(シュタットフェルト版) 13年前
- バッハのピアノ協奏曲(バーラミ版) 13年前
- ド・ニースの第3弾 13年前
- ナタリー・デセイのクレオパトラ 13年前
- 管弦楽組曲集~若き王子のための~(原典版) 13年前
- エイシスとガラテア-その4- 14年前
- エイシスとガラテア-その3- 14年前
私もその昔、サイトウキネンの1999年盤のマタイの抜粋をちなみに買ってみましたが、その後、ほとんど繰り返し聴いておりません。
今、冒頭の合唱曲だけ聴き直しながら、何故、小澤の演奏を繰り返し聴く気にならないのか考えてみました。
要するに、演奏者から「宗教的な精気」のようなものが感じられません。それでいて、独自のテンポを演出しようとするものですから、ひどい喩えで言うと、スピッツが小躍りしているような演奏に堕しているのではないかとさえ感じました。
私も素人ですが、最近は沢山あるガーディナー&モンテベルディのカンタータを聴き始めております。こちらの方は、演奏の緊張感がまるで違います。聴けば聴くほど惹き付けられております。