running diary

マラソンやロードレースの大会記録や練習で感じたことを徒然なるままに記しております。

第16回福知山マラソン

2006-11-23 23:59:43 | Weblog
 朝6時30分、tsukiusakoさん母娘が来たので、うちの車に乗り換えて出発。8時頃到着し三段池公園へ。少し肌寒く空もどんより曇っている。スタートまで降らないで欲しいと願う。武庫川SCの方々や顔見知りと会うたびに「今日こそはサブスリーですね。」と…嬉しいですがプレッシャーです。
 陸連の一時登録をし、10時過ぎにスタート地点へ。ストレッチをしたときに、ふと靴を見て凍りつく。チップをするのを忘れたのだ。急いで荷物まで戻り急いでスタート地点へ戻り装着する。こんなことはもちろん初めてだ。10時30分スタート。ほとんどタイムロスは無かった。最初の下りはどうしても飛ばしてしまう。下り1㎞地点ぐらいでjerry君を追い抜く。jerry君は絶好調なので、後で来るなと思いながらも自分のペースで走る。音無瀬橋を渡り福知山市街地へ。応援の声が多いのが福知山マラソンのいいところだ。折り返して5㎞通過が19'32。少しつっこみ過ぎかと思ったがこのペースで行こうと思う。
 順調な足運びで市街地を走り抜け新音無瀬橋を渡り左折し由良川沿いのコースに入る。powerfullさんの応援が飛び込んでくる。元気が出る。ここに戻ってくるときはサブスリーを確信して駆けるのか、それともヘロヘロになって来るのか、期待と不安が交錯する。5-10㎞のラップは19'49。向かい風を感じているが好調好調!
 この辺りに来ると、同じようなタイムのランナーが集団になってくる。その中に盲人ランナーと伴走者がおられたのですが、この伴走者の細かいナビゲーションに感心する。「右1時の方向にカーブです」「少し上っています」「マットがあります」等々非常に分かりやすく的確である。おまけに㎞ごとのラップも言ってくれるのです。しかも私がいっぱいいっぱいのスピードで…。本当に助かりました。感謝感謝です。折り返しまで勝手にご一緒させていただきました。
 10-15㎞が19'52。15-20㎞が20'00。中間点を1時間23分台で通過。ハーフの大会でも出したことのないタイムが出てビックリ!アドレナリン出まくり状態!最後まで持つのかと少し不安になる。それが原因とは思わないが折り返し近くでその集団から少しずつ後退する。
 そして折り返し。すぐにMiyaさんとすれ違う。自分が前を走っているとは思わなかったのでこれまたビックリ。何よりMiyaさんのビックリしている顔が忘れられない。走力を考えると絶対追いつかれるのだが、出来るだけ先まで持ちこたえようと歩を進める。20-25㎞のラップは20'26。それにしてもjerry君の姿が見えない。見落としたのかな?と思っているうちにO川さんとすれ違う。「濱ちゃん。速すぎるで~!」いつも明るい笑顔だ。こちらも思わず笑顔。O川さんこそ速くなっている。28㎞地点ぐらいでtsukiusakoさんとすれ違う。「頑張ってください」と向こうから声をかけてくださる。
 25-30㎞は20'47。少しずつ落ちてきているが去年よりは持ちこたえている。追い風のはずがほとんど感じない。行きしには感じなかったアップダウンがだんだん苦しくなってくる。30-35㎞のラップは21'40。やっぱり足には来ている。無理もない。ここからが本当のマラソンだ。気持ちの強さをいかに持ち続けるかが大切…とは分かっていても苦しい。37㎞ぐらいで後ろからMiyaさんが「いいペースですよ」と声をかけて追い抜いて行く。自分とは違い軽快な足取りだ。泣いても笑ってもあと5㎞。30分ほどで終わるのだと言い聞かせ先を急ぐ。
 40㎞地点で妻と長女が応援してくれている。険しい表情が少し和らぐ。娘が併走してくれるが結構速くてしんどい。がもちろん嬉しい。あと2㎞地点でpowerfullさんが「サブスリーいけるよーッ」と声をかけてくれた。「ヨッシャー」と叫びつつ左折する。35-40kmは22'54。さすがに足に来ている。
 ここからの登りが壁のように感じる。歯を食いしばって前へ進もうとするが足が上がらない。2.195㎞を15分ほどで走ればサブスリーを達成できると分かってはいても、昨年あと34秒でサブスリーを逃している者としては、ここで止まってしまったら動けなくなってしまうような強迫観念があり必死で足を動かす。サブスリーに至るまでの苦労が走馬燈にように脳裏に浮かび、涙うるうる状態でのゴールという絵を頭に浮かべていたが、必死すぎてそんな状態ではなかった。陸橋の下をくぐり右折するときには目の前が暗くなり、古い白黒写真を見ているようだ。そしてゴール。戦いがやっと終わった。
 記録タイムは2時間56分51秒!ばんざーい!出来すぎだ!
 苦節9年かかってのサブスリー達成。支えてくれた家族、ランニング仲間みんなに感謝でいっぱいです。この場をかりて謹んでお礼を申し上げます。 

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