亜北斎「あんたも 身に覚えがあるやろ。
若かかりし日、甘い罠にはまり、誘惑に負ける。
どこかで 選択を、方法を間違えた。そんなことが。
ちと時代が逆行して 若かりし日に
若かりし日 という曲を聴いた。
フィル・ウッズとヨーロピアン・リズム・マシーンの
アライブ・アンド・ウェル・イン・パリスの一曲目の
And When We Are Young 若かりし日。
14分間の狂おしい、凄まじい熱演。これでもか これでもかと
胸を熱くする。情けのうて自分の恥を晒されて、泣きとうなる曲や。
世間知らずの生意気な若造が、今 また それを聴いて、
あの若いころの思いは 消してしまいたい、と。
恥ずかしゅうて あんまり人に口にできん大事な秘密の一枚、
あんたにもあるやろ。人に言えん一枚が、一曲が。」
写楽斉「わては 本田竹廣の <浄土>、
クリフォード・ジョーダンの <イン・ザ・ワールド>。
中島みゆきの <ファイト>、拓郎の <元気です>。
長めが説得力あって好きやな。
そやけど 若い時の苦い辛い日 思い出したら
恥ずかしゅうて表出られへん。あぁ、あれが青春て言うんや、か。
そやから 死ぬときは なんとか 喜劇で終わらんかなと思てる。
贅沢なお願いや。」
亜北斎「思い出すのは後にして、コロナウイルス感染症数。
感染者が1日、10万人。もう 数字がどういう意味を持つのか
わからんようなった。この数字すらホンマかいなと。
そんな細かいことはどうでもと言われても、
一応記録として 忘れんように。」
写楽斉「冬のオリンピックが始まった。
* アメリカを 美国と表す へんな国
* コロ中に 春は来ても 季節のみ 」