別に隠していたワケじゃないけど、昨年購入したマンションの管理組合会計係をやらされている。近日その理事会があるため、先ほど理事長が資料を持って来た。理事長はハッとするほどの美人女性だ。
インターホンが鳴り受話器を取ると艶かしい声がした。
「あのぅ、×××号室の××です、理事会資料を持って来ました」
「あっ、ご苦労様です。今、行きます」
美人理事長とは既に何度か会っている。最初に挨拶したとき彼女は一昨年離婚してまだ小さい子供と2人暮らしだと言っていた。こちらもフィリピン人妻と新婚別居生活だ言っておいた。
玄関先で資料を受け取り少し世間話をした後、帰り際、美人理事長は突飛な行動にでた。
ナナント、手を伸ばして握手するのかと思えばいきなり我が股間をムンズと握ったのだ。
突然の禁断攻撃に気が動転して思わず唸ってしまった。
「××さん、それは私のお稲荷さん」
すると、美人理事長は、「フニュ」 と言い放った。
その言葉がナニを意味するものかと一瞬、脳裏を過ぎった。
そして、去ろうとする後姿の美人理事長に返事した。
「お疲れ様。明日、また、お願いします」
「フニュ」とはやはり軟度を形容する言葉に相違ない。そんなぁ、50近いピン中オヤジの股間を突然握られても敏感に反応するワケがない。そこで硬度をアップさせる最良の方法を思いついた。
ご近所太陽カレーの「牡蠣とクレソンのカレー」。効果は実証済みである。2皿食べれば股間は金属バットだぜ、そう心を踊らせた。しかし、よく考えてみればメニュー外だった。どうしよう。
仕方がないので日本男児たるもの今から車でちょいと遠出して生ガキをガッツリ食べようと思う。牡蠣は亜鉛含有量に優れたコワイほど効果のあるスーパーエレクトナチュラルフードだ。
なんかこのごろ忙しい。生ガキ。生ガキ。