今回,ここには,コチドリが入っていた。
鳴いたり,飛んだり,とてもにぎやか。
今回,ここには,コチドリが入っていた。
砂浜にミユビシギの群れ。
相馬の黒くないクロサギ。
すっかりお馴染みになって,ここにも,何度か登場しているので,名前を付けておこう。
体の色がグレーなので,「グレ太」とするか。
たぶん,グレてはいないと思うし,オス・メスもわからないけど。
さて,このグレ太。
冠羽が出てきたような気がする。
これが,1月8日のグレ太。
ツンツン,毛を立てているが,冠羽,ではない。
次は,2月18日のグレ太。
よ〜く見ると,ぽよぽよした毛が見えるが,冠羽はない感じ。
最新の3月16日のグレ太。
1月,2月と比較してどうだろう。
房状の冠羽が出てきた感じがする。
いつまでここで観察できるかわからないが,これからどこまで伸びていくのか楽しみ。
(2024/03/16 クロサギ)
3月7日に掲載したホッキ貝食べ放題のカモメ祭りの続き。
前回からずいぶん間が空いてしまって,もう,カモメなんて季節ではなくなったが,月が替わって,さらに季節が進む前に,ここにメモを残しておく。貴重な出会いだったので,残しておかないと。
この日,3月2日は,春の渡りで北上するカモメ類が,この周辺に立ち寄ってくれていた。
以前の記事に書いたとおり,相馬港北側の浜に,数多くのカモメ類がいたが,ここ釣師浜(つるしはま)でも,盛期を上回るほどのカモメ類を観察することができた。
まさに,期間限定,この日限りのリバイバル。
まず,漁港内のカモメの群れを覗いてみる。
防波堤の上に,セグロカモメやワシカモメの姿もある。
期待が高まる。
浜に出てみると,震災前の盛期を彷彿させる光景が広がっていた。
浜に広がる,カモメの群れ。
群れ。
群れ。
群れ。
一時、カモメ欠乏症になっていただけに,この光景たまらない。
その辺に浮いていたクロガモも,ウミネコなどとコラボ。
群れの主体はウミネコだったが,中には,カモメも散見。
この場合の「カモメ」は,カモメ類の総称の「カモメ」でなく,種名の「カモメ」。
紛らわしいから,改名してほしいんだけど。
「メンコカモメ」とか。
ホント,めんこいので。
特に,目のあたりが,めんこ。
シロカモメもいた。
美しい。
北方系の美しさ。
うんち。
なんぼ美しい生き物でも,出るものは出る。
そして,大あくび?
大型のカモメなので,ウミネコやカモメなどと並ぶと,こんな感じになる。
この子は,オオセグロカモメより大きかったようだ。
そうこうしているうち,片手にビニール袋をぶら下げた人が,カモメを盛大に飛ばしながら,波打ち際を歩いてきた。
何をしているのか尋ねたら,浜に打ち上げられたホッキ貝を拾っていたようだ。
「今日は割れたのばかりでダメだ。」と言っていた。
海が荒れた翌日は,食用になるレベルの貝も,浜に打ち上げられるようだ。
でも,漁業権など,どうなっているんだろう。
真似して拾うと密漁で捕まるかも。
正直,カモメを全部飛ばされてしまい,しょんぼりだったが,おかげさまで,シロカモメの飛び立ちは撮影できた。
美しいなぁ。
飛ばされたシロカモメは,波消しブロックの裏側に降りて,見えなくなってしまった。
帰り際,もう一度,浜に戻ってきた群れを見たら,さっきいなかったワシカモメがいた。
いい人オーラ漂う表情に,太いくちばし,それより,なにより,尻尾までの淡いグレーがたまらない。
ワシカモメは,成鳥でも,ほとんどの個体で,くちばしに黒斑が入るようだが,この子は,黒斑が,はっきりとしていた。
黄と赤と黒の配色,どこかで見たことがあると思ったら,ドイツ国旗だった。
ワシカモメは,ドイツをくちばしに持っていた。
以上,ここにいたのは,ウミネコ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ,ワシカモメ,シロカモメの6種。ユリカモメは,観察できなかったが,主要な種類は揃っていたことになる。
カモメ類が激減している中だったので,テンション爆上がりだった。
ただ,ここの前に立ち寄った相馬港北側海岸では,背の色が薄いセグロカモメを海上に観察していたが,ここでは出会えず,残念だった。
しかし,贅沢は言うまい。
十分に楽しんだ。
来年も,3月の上旬,強風が吹き荒れた夜の翌日,カモメを探してみよう。
たぶん,こんなこと,二度とないと思うけど。
(2024/03/02 ウミネコ,カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ)
ぼくはウミウ。
心配した。
見つけたときは,港の奥で,ず~っと羽繕いをしていた。
外洋性の鳥が港に入るときは,弱っているときが多く,そのかなりの割合で油曝(ゆばく)被害。
しかし,今回は,そうではなさそう。
羽繕いの後,どんどん近くに寄ってきた。
潜った。
どこに行った? と探したら,なんと,足元にいた。
自分で寄ってきたくせして,警戒モードで,羽を寝かせて,ぺったり体に付けている。
ハマると,こんなことがあるが,この後,目の前で,さまざまなパフォーマンスを見せてくれた。
私しかいなかったので,この子,独り占め。
まずは,羽ばたきパフォーマンス。
地味な体色なだけに,羽ばたきすると,次列風切の真っ白にどっきり。
美しい。
翼のパターン。
次列風切の初列側の1枚(s1)が黒と白のツートンカラーになっている。
その隣りの羽も先っぽが黒いか。
次,あんまり面白くない図鑑風の画像。
左側面。
右側面。
私への警戒心が薄れたのか,最初よりふっくらしている。
油曝(ゆばく)している様子はなかった。
良かった,良かった。
左顔を拡大。
右顔を拡大。
「どっち向きがかわいい?」
上の画像を「決定版日本のカモ識別図鑑」(誠文堂新光社,氏原巨雄・氏原道昭著)の写真・解説と引き比べてみるが,アメリカ~でも,ニシ~でもなさそう。
残念ながら,ふつうのビロードキンクロのメス。
それも,お腹が淡色であり,全体も褐色がややまだらになっていること,また,顔の白っぽい部分が大きいことから,1年目冬の若鳥のようだ。
それにしても,この図鑑,アメリカ~とか,ニシ~まで,解説や写真,丁寧なイラストまで掲載しているって,すごいと思う。
私のように,識別や珍鳥にそれほど関心がない人間も,このように掲載されていると,読んで,確認してしまう。
こういう図鑑がスタンダードになれば,これまで見逃されていた亜種や種も,今後,次々と発見されるのではないか。
カモに限らず,もっと広い分野でこのような図鑑を出してほしいが,むずかしいのだろうなぁ。
さて,話を戻そう。
次は,潜水する様子を連続で。
翼を小さく広げて潜る。
翼の先っぽと広げた尾羽が見えて,水中に消える。
この潜水の仕方から,水中でどのように動いて食べ物を探しているのか想像する。
この子は,翼を小さく広げていることから,水中での推進力に,足ひれ以外に,翼も使っているのかもしれない。水中で飛んでいる感じで。
ホントはどうなのかわからないが,いろいろ想像すると,それだけでも楽しい。
で,戦利品。
これは,中身が入っていなかった。
すぐに,ポイ。
こんなこともある。
今度こそ。
ん!?
おお。
拡大して見ると,店頭で「つぶ貝」として販売されている巻貝のようだ。
今度は中身入り。
うまそう。
拡大画像にすると,くちばしと舌の奇妙な協調関係が見える。
つぶ貝をくちばしで咥えている,と見せかけて,実は舌も使っていた。
舌の根っこが,下くちばしの付け根に見えるのが面白い。
貝を食べるときは,丸呑み。
歯がないので,咀嚼することなく,丸ごと呑み込み,砂嚢(さのう)で貝殻を砕き,消化する。
砂嚢とは,いわゆる砂肝のことで,呑み込んだ砂や小石なども使って,その筋肉で貝殻なども砕き,すりつぶす。筋胃とも言われる部分。
呑み込まれた貝の立場からすると,恐ろしい器官。
ピノキオを作ったゼペットじいさんは,クジラに呑み込まれ,おなかの中で生き延びていたが,このクジラに筋胃がなくって,ホント,良かった。
もし筋胃があったら...。
あぁ,想像するだに,恐ろしい。
この子は,移動中,ちょこっとだけ,ここに立ち寄ったのだろう。
この漁港では,私が初認で,私が終認かもしれない。
あまり邪魔にならないよう,すぐに立ち去った。
(2024/03/16 ビロードキンクロ)
相馬港で探鳥した後,車で北上すると,右手の海上にカモメ類の大きな群れが見えた。
ウミネコだろう,とは思ったが,念のため,車を停めて確認する。
ぅおっ!
いたのは,ウミネコのほか,オオセグロカモメ,セグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ。
すごっ!
まず,オオセグロカモメ。
当地では少ないセグロカモメ。
薄い色の背が,超うれしい。
県内では久しぶりに見るワシカモメ。
シロカモメの成鳥は,こちらでは希少。
以前も成鳥は少なかったが,この群れには複数入っていた。
ひと回り小さな、カモメ。
以上,カモメ類の主要メンバー勢ぞろい。
ただし,このときの撮影は,ほぼ全滅。
大好きなカモメたちが次から次に飛んできて,息をつぐ間もなかったのもあるが,興奮して,本能のおもむくまま撮り続け,シャッタースピードが変わっていたのに気付かなかった。
無茶苦茶楽しかったから,良いけど。
翌日の午後,撮り直しに行ったのだが,残っていたのはウミネコとオオセグロカモメだけ。
そして,前日に見ていなかったユリカモメの群れ60+が新たに入っていた。
近年,カモメ類が激減してしまい,しょんぼりだったが,それを補って余りある至福の時間だった。
渡りで沖合を北上する途中,このエリアに休憩したのだと思うが,栄養補給は,この周辺の名物,ホッキ貝だったようだ。
最初は貝殻が打ち上げられたものと思ったが,中身入りだった。
ホッキ貝の中身だけが打ち寄せられた場所もあり,カモメたち,食べ放題だった。
強風が吹き荒れ,海が荒れていたので,こんなことになったのだろう。
この日は,ここよりもさらに北側の釣師浜(つるしはま)にも,昔日の盛期を超える群れが入っていた。
(2024/03/02-03 カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,ユリカモメ,ウミネコ)
<追記>
たぶん,ここに掲載しておかないと,掲載しないままになってしまうので,シロカモメをもう少し,張っておく。(^^ゞ
青森県の一部や北海道では,普通に見ることができるカモメなので,シロカモメへの思いを言うと馬鹿にされそうだが,ホント,出会えて嬉しくなるカモメだ。
まだ,まだ,と油断していたので,ビックリ。
もう,こんなになっている子がいた。
耳の後ろの飾り羽も出てきて,顔の白いところが黒くなってきた。
側面も白から焦げ茶に変わりつつある。
こうなったら,もう夏羽完成が間近,という感じ。
このとき,風が左から右に吹いていたので,右を向いた画像は,耳の後ろに出てきた金色の飾り羽がフワッと広がって,お尻のふわふわの羽がさらに空気を含んでいる。黒くなり,しまって見える上半身との対比が,何とも,良い。
この子以外には,ここまで換羽が進んだ子はいなかったので,今,この時点では超希少。
今季の初物。
縁起物のレベルだ。
正面顔はちょっと怖い。
まだ,まだ,ここまで換羽した子は少ないが,しばらく経つと,もっと黒くなり,飾り羽もきれいになった子が多くなってくる。渡去する前に,黒くカッコ良くなった子たちの群れが見られるよう,油断しないようにしていないと。
ちなみに,他の子たちはまだこんな感じだった。
この子たちは,まだ季節が変わっていないが,変わるときは一気。
(2024/03/03 ハジロカイツブリ)
記録的な暖かさに釣られ,お調子者の私は,2/17と2/18,アカエリカイツブリの換羽の状況を見に行ってきた。
ハジロカイツブリは,なかなか飛ばないので,名の由来となっている「羽白」を観察する機会がなかなかない。また,図鑑も,翼の写真まで掲載していないものが多い。
今回は,たまたま「羽白」を撮影できたので,ここに残しておく。
飛翔写真は撮れなかったが,着水後,羽ばたいてくれた。
ちなみに,カンムリカイツブリも,アカエリカイツブリも,ミミカイツブリも,翼に白い部分があるので,「羽白」はハジロカイツブリだけの特徴ではない。全部,ハジロ。
また,「図説 鳥名の由来辞典」(柏書房)によると,古来,「はじろ」とは,スズガモやホオジロガモを指していたという。
さらに,ミミカイツブリの「耳」は,夏羽に出る金色の飾り羽だが,金色の飾り羽はハジロカイツブリにも出る。Wikipediaによると,英名は, Black-necked Grebe だが,米名は,Eared Grebe というらしい。直訳すると,ミミカイツブリ。
結構ややっこしい。
(2024/02/18 ハジロカイツブリ)
アフリカには,クロコサギという鳥がいる。見た目は,真っ黒なコサギなのだが,狩りの方法が変わっていて,翼を丸く広げ,体全体を傘のようにして日陰を作り,そこに集まった魚を捕食する。
魚は日陰に集まる習性があるので,その習性を利用した狩りの方法だ。
さて,今回ここに取り上げるのは,以前もこのブログに掲載した相馬港の黒くないクロサギ。
この日は天気の良い日曜日だったので,水遊びの親子連れや釣り人でにぎわっていたが,前回までと同様,結構近くに出てくれて,魚を捕食する行動も見せてくれた。
このクロサギの捕食行動を見て,冒頭のクロコサギの狩りを連想してしまった。
クロコサギのような奇抜な格好をするわけではないが,このクロサギは,魚を狙ってる間,体を平べったくし,翼をわずかに広げる。
単にバランスを取っているだけかもしれないが,水辺でこういう態勢を取った場合は,結果的に,クロコサギ同様,水面に日陰を作る。
水辺に立って,おもむろにこの態勢に入り,獲物を探す。
そして,水面を刺すようにして魚を捕らえる。
サギ仲間のササゴイも同じような捕食行動を見せるが,ササゴイは翼を広げない。
ササゴイは小さいし,足や首が短いので,無理なく水辺に立って待機できるが,下の画像のように,クロサギは足や首が長いプロポーションなので,姿勢を低くして待つには無理がある。
翼を広げるのは,日陰作りというより,姿勢を低くするためのバランス取りの可能性が高いように思う。
見ていると,
① 体を平べったくして翼を広げて狙う
② 素早くくちばしを水に突き刺す
③ 魚を捕らえる
④ 獲物の水を切って口に放り込む,
この①〜④の一連の動作を繰り返し,繰り返し,行っていた。
捕獲率は100%ではないが,人がかっぱえびせんを食べるように,小魚をどんどん口に放り込んでいた。やめられない,とまらない♪ ってやつ。
釣りの世界では,釣果100匹の釣りを一束(いっそく)釣りというらしいが,1束なんて簡単に超えそうな勢いだった。
ただ、ここには稚魚しかいなかったようなので,100匹食べてもお腹いっぱいになるかどうか不明。
狩りのタイミングも絶妙で,潮が引いてきて,浅瀬に小魚が溜まる時間帯だった。
この狩りの方法のほか,魚を追いかけて,バタバタしながら狩りをしている光景も観察できた。
このときは,あえなく失敗。
次。
このときは成功したが,使ったエネルギーと捉えた獲物の大きさを比較すると,なんとも効率か悪い。
しかも,せっかく捕らえた魚を落としてしまうし。
魚獲りの奥義を見た,と思って,感動していたのだが,人間らしい(?)ところも見せてくれて,思わずにっこり。
(2027/02/18 クロサギ)
ひとりぼっちのさみしい背中。
つい,画像と自分を重ね合わせて考える。
誰もが,ひとりぼっちで生まれ,ひとりぼっちで死ぬ。つれあいができても,子どもが生まれても,結局,自分は自分。みんな,ひとり,ひとり,孤独。
でも,ホントは,この子,ひとりぼっちじゃなかった。
冬の海岸を舞う鳥たち。
ハマシギは,ここでも越冬しているようだ。
60羽はいたと思う。
シンクロして,風が流れるように飛んでいた。
(2024/01/08 ハマシギ)
この漁港のここで越冬するミユビシギたち。
ここの半径10mくらいのポイントに毎年来ていた。
初めてここで出会ったのは何年前だろう。
ミミカイツブリは,一見,ハジロカイツブリと似ているのだが,雰囲気が全く違う。
全然違うので,見間違えることはない。
ハジロカイツブリは,庶民的でやんちゃな雰囲気なのに対し,ミミカイツブリは高貴な貴公子然とした雰囲気がある。シュッとしてる感じ。
ハジロカイツブリは,庶民だから,どこにでもいるし,集団でいることもあるが,ミミカイツブリは,高貴なヒトなので,大人数ではあまり群れない。
くちばしは,ハジロカイツブリがやや反り気味に対し,この子は真っすぐ。
お顔は,黒い頭と白い頬がくっきりと分かれている。そして,目の前方では,なんと分かれ目に赤い線が引かれている。きちっとしている感じ。
ひとつひとつ挙げると微妙な違いだが,こういう特徴が合わさっていくと,全然違うくなる。
この日は,松川浦漁港で1羽,相馬港の釣り桟橋で2羽を観察。
釣り桟橋ではほぼ真上から見たので,体の後方にあるヒレ足もよく見える。
見たことのない角度からの画像で,超面白い。何度も見たくなる画像。
(2024/01/08 ミミカイツブリ)
ハジロカイツブリはお尻のふわふわがとっても可愛い。
ここんとこがこの子のチャームポイント。
でも,この子たちのめんこさが本領を発揮するのは,30羽以上の群れ。
1羽,1羽,ペコペコ潜って,海上からすべて姿が消えたと思ったら,
今度は,1羽,1羽,ペコペコ浮上し,海上を賑やかにする。
その動きが何ともめんこ。めんこ。めんこ。
そのめんこさは,画像では,全然表現できない。実際に見なくてはだめ。
ここでは,画像を材料に想像するしかない。
あとは,撮った画像を適当に張っておこう。
次々にペコペコ潜るところ。
この日は風が強かったので,波乗り光景も楽しめた。
ひゃ~。
(2024/01/08 ハジロカイツブリ)