陸へ上がった河童ならぬ,陸へ上がったウミアイサ。
普通,海にいるはずの鳥が陸に上がっているのは,怪我か油曝(ゆばく)のことが多いので,撮った写真を詳細に見ると,上くちばしの先っぽが欠けていた。
鳥にとって,くちばしの欠損は,命に関わること。
大丈夫か? って,大丈夫じゃないよなぁ。
あ,立った。
カイツブリの仲間などと同じように,足は体の後方に付いていて,水の生活に特化したプロポーションだ。
普通は,なかなか見ることができない足。
あ,また座り込んでしまった。
餌が十分に捕れていないのかなぁ。
(2025/01/25 ウミアイサ)
欠けた部位によっては、魚を保持できず、逃げられやすかったり、飲み込みにくいかもしれないと思います。
頭の毛も、不揃いで、なんとなく薄い様な気がします。
心配です。
>るみ さん
そうなんです。
心配ですよね。
実は,昨季,同じように上くちばしの先端が欠けていたアカエリカイツブリと出会いましたが,こういうくちばしでも潜水して魚を捕って,食べていました。
ただ,普通は群れで海にいる鳥が,単独で陸に上がっている,という状態が気になるところです。
海鳥は,こういう風に怪我をしていたり,黒い油が羽に付いて飛べなくなったり,という個体をよく目にします。
海鳥の宿命かもしれません。
陸にいる鳥は大丈夫か,というと,そうでもなくって,例えば,スズメは,今季生まれた子の半分は,春を迎えることができないそうです。
そういう厳しさが垣間見える場面でした。