ミヤマガラスの群れに,コクマルガラスが混じっていた。
探し出せないことも多いが,このときは,「見て,見て,ここにいるよ。」と,自己主張していた。
ミヤマガラスの群れの中にいると,こんな感じ。
この小ささとパンダ模様で,充分に自己主張している。
小さいせいか,群れの中を飛んで移動することも,しばしば。
小さな丸っこい体に,丸い尾羽が,とってもめんこ。
暗くって,シャッタースピードを落としてしまったので,ブレ・ボケは,やむなし。
ミヤマガラスたちの上を舞って,楽しませてくれた。
そのうち,もう1羽,真っ黒な子が,近くに来た。
以前は,パンダ模様のタイプを『淡色型』,
真っ黒なタイプを『暗色型』,と呼んでいた。
今もそう呼んで良いのかわからないが,淡色型は,愛称で『しろまる』とも呼んでいた。
以前は「不明」とされていたが,最近は,『淡色型』が成鳥,『暗色型』が幼鳥,という説が有力らしい。
親しげにしていたこのふたり,どういう関係なんだろう。
親子?
よく見ると,成鳥の方は,白いお腹に,抱卵斑のような割れ目が見える。
抱卵斑は,鳥が卵を温めるとき,温める部分の羽毛が抜けて,地肌で直接体温を,卵に伝えることができるようになるもの。
カラスは,メスだけが抱卵するので,これが抱卵斑だとすれば,成鳥の方はメス。
このふたりは,母と子,という可能性も出てくる。
ただ,繁殖前のこの時期から,抱卵斑,又は,その前触れ(or痕跡)が観察できるのかは不明。
いつもながら,私の妄想が膨らんだ話。眉唾ものと取ってほしい。
なお,2枚前から,この2人の近くをウロチョロして写っていたのは,ミヤマガラスの幼鳥。
下の写真で,このふたりを後ろから脅していた子が,そう。
ミヤマガラスの幼鳥はハシボソガラスと似ていて,ハシボソガラスも混ざっているときは,探すのに苦労することもあるが,この子に関しては,向こうから名乗り出てきた感じ。
ちなみに,成鳥は,こんなだ。
幼鳥のとき,くちばしの根元にあった黒い皮が剥けて,その部分が白くなっている。
(2025/01/25 コクマルガラス,ミヤマガラス)
抱卵斑のことは初めて知りました。
昔飼っていたセキセイインコも、くっきりと、お腹の毛が分かれる線がありました!
私は、カラスって綺麗な鳥だと思っています。目も可愛いし、賢いのも好きです。
それなのに、悪者や不吉なイメージがついてしまったのは、
本来あったカラスたちの餌場を、人間が減らしてしまった
ためかもしれないと思います。