浜辺でシロチドリを見ていたら,急に,姿勢を低くした。
その姿勢のまま,素早く,近くの窪みに移動し,
平べったくなった。
そして,砂に埋まるんじゃないかと思うくらいの勢いで,体をぐりぐり動かして,ぺちゃんこになった。
え,ナニ? どした?
と,思った直後,サーッ,と黒い影が,低空を,高速で横切っていった。
ハヤブサの幼鳥だった。
あぁ,命拾い。
シロチドリと違って,私は,全然気づいていなかった。
私がシギ・チドリだったら,とっくに食われ,この記事も,書けなかったところ。
ちなみに,シギ・チドリには,ハヤブサが付きもの。
渡りの時期,シギ・チドリの群れを観察していると,ハヤブサが突っ込んでくることが,とても多い。
ハヤブサの出現は,猛禽好きには喜ばれるかもしれないが,この時期は,嫌われることが多いと思う。
しかし,このハヤブサ幼の立場になってみると,一方的に嫌うこともできず。
大きくなった子どもは,親に攻撃され,テリトリーから追い出されるので,食糧を求めて,ここまでたどり着いたのかもしれない。
食われる方は,たまったものではないが,ハヤブサの子どもたちだって,生きるのに必死だ。
いたのは2羽。
兄弟かもしれないが,仲が良いとは言えなそう。
そして,チョウゲンボウまで姿を現した。
こちらも子どもかな。
この周辺で生まれた子だと思う。
鳥を狙う猛禽が,次々に現れ,シギ・チドリにとって,とっても恐ろしい場所だと思うが,ここは,渡りの中継地になっている。
逆に言うと,シギ・チドリの渡りの中継地になっているから,猛禽が現れる。
ここには,まだうまく飛べないコアジサシ幼鳥もいたが,危ないかも。
シギチに引き寄せられた猛禽は,シギチだけを食べるわけではない。
(2024/07/27 シロチドリ ハヤブサ)
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