この日は,まもなく新年度になる,という3月30日。
もう,とっくにいなくなったと思っていたオオハクチョウが,朝,大沼に入っていた。
3羽の家族。
互いに意思を通わせるように,首を上げたり,下げたりし,シンクロさせていた。
その後,8時前には飛び立って,一旦,南に向かったが,すぐに方向転換し,北東の方に向かって飛んでいった。
大沼には,休憩で立ち寄っただけかな。
驚いたのは,蒲生にいたこの子。
蒲生干潟と七北田川河口を繋ぐ導流堤を,海側の方に,渡っていったら,足元の岸辺に,この子がいた。
休憩していたところを起こしてしまった。申し訳ない。
ヒドリガモの群れが岸辺で休んでいて,その中にいたのだが,暴風が吹き荒れていたため,よく前が見えず,全然,気付いていなかった。
危うく飛ばしてしまうところだった。
とってもきれいな子。
アメリカヒドリのオスは,目の後ろの緑帯が特徴なのだが,こんなに緑がきれいな子は,少ないと思う。
連れ合い風のメスは,アメリカヒドリでなく,ヒドリガモだった。
顔の褐色味は微妙だが,くちばしの付け根が黒くない。
そして,決定打は,翼の付け根の腋羽が白ではない。
異種間交流だった。
いずれ,この子たちは,北の繁殖地への渡去直前。
最後の最後に,サービスしてくれた。
行ってしまう冬,の,尻尾。
チャンスの神様には前髪しかない,というが,尻尾はあった。
たぶん,この尻尾は,まだ,ある。
(2024/03/30 オオハクチョウ,アメリカヒドリ)
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