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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

冬の尻尾

2024年04月04日 | 宮城県_蒲生干潟

 この日は,まもなく新年度になる,という3月30日。

 もう,とっくにいなくなったと思っていたオオハクチョウが,朝,大沼に入っていた。

 3羽の家族。

 互いに意思を通わせるように,首を上げたり,下げたりし,シンクロさせていた。

 その後,8時前には飛び立って,一旦,南に向かったが,すぐに方向転換し,北東の方に向かって飛んでいった。

 大沼には,休憩で立ち寄っただけかな。

 驚いたのは,蒲生にいたこの子。

 蒲生干潟と七北田川河口を繋ぐ導流堤を,海側の方に,渡っていったら,足元の岸辺に,この子がいた。

 休憩していたところを起こしてしまった。申し訳ない。

 ヒドリガモの群れが岸辺で休んでいて,その中にいたのだが,暴風が吹き荒れていたため,よく前が見えず,全然,気付いていなかった。

 危うく飛ばしてしまうところだった。

 とってもきれいな子。

 アメリカヒドリのオスは,目の後ろの緑帯が特徴なのだが,こんなに緑がきれいな子は,少ないと思う。

 連れ合い風のメスは,アメリカヒドリでなく,ヒドリガモだった。

 顔の褐色味は微妙だが,くちばしの付け根が黒くない。

 そして,決定打は,翼の付け根の腋羽が白ではない。
 異種間交流だった。

 いずれ,この子たちは,北の繁殖地への渡去直前。

 最後の最後に,サービスしてくれた。

 行ってしまう冬,の,尻尾。

 チャンスの神様には前髪しかない,というが,尻尾はあった。

 たぶん,この尻尾は,まだ,ある。

(2024/03/30  オオハクチョウ,アメリカヒドリ)



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