私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

藤井高尚

2006-07-18 10:50:09 | Weblog
藤井高尚について  この人は、吉備が生んだ江戸時代最大の国文学者です。同時代の人に足守出身の緒方洪庵と、学者としては肩を並べます。本居宣長の高弟です。 吉備津神社宮司長門守従五位下松斎大中臣藤井宿禰高尚を、文政11年の夏に賜っている。 なお、孫養子高雅の母は、洪庵の姉である。洪庵はこの人から和歌を習ったと言う事です。 高尚は、号を「松の屋」と言い、その命名は、昨日紹介したように、新古今の歌の中にある「ときわなる吉備の中山おしなべてちとせのまつの深きいろかな」と詠んだ中山の麓で、松が多く、自分の庭にも松が5,6本あり、いずれも歳を経て、大きく枝を伸ばしていることから、『松ノ屋』とつけ、『松斎』と書いたと、その著書『松の落ち葉』に記している。 なお、その旧宅は今は姿を消し、小学校の一部になっています。14,5年前までは校門の近くに大きな松ノ木がありましたが、今では松くい虫の害に会い姿は留めていません。  最後に高尚の歌の一首を紹介します。(高尚の墓の裏に)  みそめけり日数あまたにまちまちてけふ朝顔の花の一花