“名にしおふ にしきか岡は 花もなし
秋来てめでん 木々の錦を”
と、詠まれた二色ヶ岡の秋の錦が、もうすぐ傍にまでやってきています。
そんな景色の漂う徑をそぞろ行けば、突如として錦鯉の泳ぐ明るく開けた感がする「廉池」が目の前に現れます。その池には、「くの字」をした真っ白に浮き立つ石橋が架かっています。石の白と水の青との中を、点々とした錦鯉の赤が、あちらかと思えばことらへと無時間的な流れとなって縦横無尽に静寂なる幻想の世界を映し出しています。その描く赤が、特に、何か悠久の時間をその有限の池の小さな世界にの中に閉じ込めているような錯覚さへ覚えるように思えます。
その石橋の向こうにある草葺柿葺の建物が「廉池軒」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/a7/7bc1d8c28b7ca8ca411dac9b8caad98b.jpg)
案内板によると、この廉池軒は綱政侯がよく使われた亭舎で、戦災からも免れた建物の一つで、園中の諸勝を望むには、最も優れた場所でもあります。
一掃塵懐奨如水 清風時起自廉池
と、詩にも詠われています。
なお、綱政侯は歌人としても多くの歌を詠んでいますが、そのほか岡山藩では七代の藩主斉敏侯も、又、歌を沢山詠んでいます。
その斉敏侯の二色ヶ岡の歌。
“花もみぢ 変るながめの あかざりき
誰もにしきの 岡というらん”
秋来てめでん 木々の錦を”
と、詠まれた二色ヶ岡の秋の錦が、もうすぐ傍にまでやってきています。
そんな景色の漂う徑をそぞろ行けば、突如として錦鯉の泳ぐ明るく開けた感がする「廉池」が目の前に現れます。その池には、「くの字」をした真っ白に浮き立つ石橋が架かっています。石の白と水の青との中を、点々とした錦鯉の赤が、あちらかと思えばことらへと無時間的な流れとなって縦横無尽に静寂なる幻想の世界を映し出しています。その描く赤が、特に、何か悠久の時間をその有限の池の小さな世界にの中に閉じ込めているような錯覚さへ覚えるように思えます。
その石橋の向こうにある草葺柿葺の建物が「廉池軒」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/a7/7bc1d8c28b7ca8ca411dac9b8caad98b.jpg)
案内板によると、この廉池軒は綱政侯がよく使われた亭舎で、戦災からも免れた建物の一つで、園中の諸勝を望むには、最も優れた場所でもあります。
一掃塵懐奨如水 清風時起自廉池
と、詩にも詠われています。
なお、綱政侯は歌人としても多くの歌を詠んでいますが、そのほか岡山藩では七代の藩主斉敏侯も、又、歌を沢山詠んでいます。
その斉敏侯の二色ヶ岡の歌。
“花もみぢ 変るながめの あかざりき
誰もにしきの 岡というらん”