ビスタ~リ通信

山のこと日常のことを、思いつくままに。

仙塩尾根 三日目

2010-08-12 | 山のはなし

前日夜 京都発(高速バス)
1日目 甲府駅→広河原→北沢峠(ここまでバス)
    (やっと歩き)北沢峠→馬ノ背ヒュッテ(泊)
2日目 馬ノ背ヒュッテ→仙丈ヶ岳→両俣小屋キャンプ場(泊)
3日目 両俣小屋→三峰岳→間ノ岳往復→熊ノ平キャンプ場(泊)
4日目 熊ノ平→塩見岳→三伏峠キャンプ場(泊)
5日目 三伏峠キャンプ場→鳥倉林道登山口(京都まで延々とバスと電車に乗る)

三日目は、両俣小屋から野呂川越まで急坂を登り返して
また仙塩尾根に乗っかります。

二日目と同じく緑豊かで涼しい樹林帯のなかを歩いていきます。
なかなか標高を上げていかない登山道に、
「ひょっとして自分は歩くのが遅いのでは」などという心配は無用です。
灌木帯となり、間ノ岳を間近に見上げるところまで登ると
三峰岳への岩壁のような登山道がいきなり目の前に立ちはだかりますから。


目標が見えたからといってここで一気に登るのは南アルプスの素人。
この急斜面をじっくりと楽しむぐらいでないと
南アルプスは乗りこなせないのだ。


というわけでゆっくりじっくり登って三峰岳へ到着。
分岐にザックを置いて間ノ岳に散歩に行きます。


間ノ岳山頂では、仙丈ヶ岳と同じく多くの人で賑わっていましたが
自分にはちょっと寂しく感じてしまう。
腕時計の高度が間ノ岳でちょうど3000メートルになった。
正しい数字の合わせ方がわからない。

再び三峰岳に戻って、熊ノ平へと下っていきます。
ところがどうしたことでしょう。
歩き出した途端、身体が異常に重く感じ、頭がぼーっとしてしまいます。
まるで寝ぼけて歩いているようです。


三峰岳山頂からの下りは左右切れ落ちた岩稜ですので、
一歩一歩慎重に下るよう心がけました。


熊ノ平に向けて標高を下げると先ほどよりは
足取りがしっかりしてきました。
けれど、くたくたなのは間違いなく、
小屋に着くとザックを降ろすのと同時に座り込んでしまいました。


農鳥岳を見上げる場所にあるテント場で
明日は三伏峠までおよそ10時間かかることを考えると
身体はくたくたなのに、
浅い眠りで何度も何度も寝返りをうつのでした。