今のお二人
ちぃ君ともっ君のストリッピングの段階的な様子です。
1stステージを終え2ndステージに入ったところです。
ちぃ君
腰のところに残した被毛は背線の見えがかり上の調整の為中央寄りに少し多く残しました。
形状としては、真円ではなく楕円状です。
この画像でもお分かりのように
ストリッピングしてダメージを受けた皮膚は硬化しカサブタが取れると皮膚は変色(色素が落ちます)
これは軽い火傷と同じものと考えなければならずケアを十分に行って対応しなければなりません。
ストリッピング後ただちに清潔な人肌程度の温度の蒸しタオルでさっと拭き時間を置かずに
消炎防止クリームを塗布しますが、個体差や体調 ・ 皮膚の状態で
このようなダメージを起こさせてしまう場合があります。
こうなったってしまったら頻回ににクリームを塗り手当てに専念します。
カサブタが取れた後も乾燥による皮膚の硬化を防ぐためにクリームを塗布してケアします。
もっ君
もっ君の場合、ボディーに関しては比較的ダメージは少なかったようです。
ちぃ君よりも2日早く始めましたので既に新しい被毛が出ているのがお分かりかと思います。
中には抜き残しもありましたが目立った場所だけ翌日数ヶ所調整しました。
被毛を抜くとその箇所は、粘液状の分泌物が出て皮膚がしっとりとしてきます。
そして皮膚の温度はその影響か温度が他の部分よりも数日低い状態が続きます。
分泌物の分泌がとまると皮膚の温度が通常の体温に向かって上昇し始めます。
皮膚の温度低下から通常皮膚温へと温度上昇し始めるとそのころから皮膚の乾燥・硬化が始まります。
皮膚温度の変化は、分泌物中の水分が徐々に蒸発するとき
皮膚の表面から熱を奪って行き皮膚の温度は低下します。
この時分泌物が分泌されている場所とそうでない場所に温度の差が生じます。
この温度の差によってダメージを受けた皮膚の炎症の進行速度が妨げられると思われます。
従ってそうした体の治癒能力のメカニズムを最大限に利用して
皮膚のダメージが大きくならないうちに
即ち炎症が始まってしまわないうちに皮膚のケアを始めなければなりません。
最近の傷口に対する治療方法は、以前の傷口に薬剤を塗布して乾燥状態を保つ方法から
傷口を一定期間薬剤を塗布して保湿した状態にしておく治療方法が一般化してきています。
この方法は治療期間が短縮され、予後の治療痕の引きつりとうが少なく完治の確率も高いようです。
従って、ストリッピングによってダメージを受けた皮膚は炎症防止保湿クリームなどを塗布し
速やかに皮膚のケアに取り組む事が大切です。
ただし、すぐにケアを施してクリームを塗布しても皮膚の乾燥・硬化の傾向はあるので注意して下さい。
最終的に薄いカサブタ状の物が形成され褐色のざらついた表面になります。
なおケアを続けているとストリッピング後3日ほどで症状は固定化し
クリ-ム塗布前の蒸しタオルで拭き取る作業時に薄いカサブタ状の物は
タオルに付着して剥がれ落ちます。
その後もクリームを塗布してケアを続けます。
2~3日でダメージの少なかった部分の皮膚は以前の弾力性としなやかさを取り戻します。
ケアクリームを塗布して皮膚の保湿を確保して下さい。
乾燥した肌は柔軟性を失い表面が荒れ始め傷つきやすくなります。
ケアを怠るとカサブタが形成されたようなところは皮膚ダメージが大きいところなので
化膿して大変な事になってしまうので注意しましょう。
ダメージがあまりにも大きいと皮膚は他の健康な部分に比べて硬化しその弾力を失い
被毛の育成に支障をきたします。
また、その回復期間もどれほどになるのか、元に戻るのか、これと言った的確な答えが出ません。
従ってストリッピング直後から始める皮膚のケアについては
確実に、慎重に行うようにしたいものです。
ストリッピングの開始時期が2日の違いで
被毛の状態もちぃ君&もっ君で差が出ているのがお分かりかと思います。
全て指サックを装着して指で抜いています。
摘まみにくいところはナイフの背の刃の付いていないところと親指を使い挟んで抜きました。
ストリッピングは、彼らにかなりの精神的なストレスを与えます。
お尻や後肢まわりは特に痛がりますので一回に抜く量を少なくしたり休憩を取りながら少しずつ進めます。
一定のテンポで抜いてあげると痛がらない場合もあるのでただ抜くのではなく
様子を良く見ながら工夫する事も大切かと思います。
初めてのストリッピングを経験した直後、彼らは痛みと痒みで精神的に不安定な状態になります。
我が家の場合、ちぃ君

がイラつき気味でした。
一人になりたいが、もっ君

がジャレついてきます。
今度は、ちぃ君

が相手にしてくれないともっ君

がイラつきます。
そうしているうちにちょっとした騒ぎになるのですが ・・・
何の気なしにジャレついて飛びかかった拍子にダメージが出ている個所を
爪で再び傷めてしまう事があります。
幸いストリッピングの前に爪の処理をしておいたので爪痕が皮膚に赤く付いた程度で済みましたが
事前に想定される事故について対策を講じておく事も大切だと感じました。
肌に優しい布地の服を着せるなり、傷ついた時の薬品の準備なりは大切かと思われます。
被毛を抜かれた皮膚は、柔らかくデリケートです。
健康な皮膚があっての被毛です。
十分な皮膚のケアを心がけたいと思います。
また、皮膚のケアと共に精神的なケアも考慮しておきたいものです。
指 ・・・ 痛かったです。
彼らも痛かったから仕方ありませんが ・・・
ハイ !
by ちぃ君

& もっ君

の パパ