今朝の日経の第2社説「韓国は北朝鮮政策を変えるな」の中で北が取った南北の交通遮断の意味を北との融和政策の見直しを進める韓国・李明博政権への揺さぶりと書いています。なんらかの挑発であるわけですが、これにより韓国が強硬路線に変わるとも思えず私にはよくわかりません。
社説に現在行われている南北の交流について書いてあり、これはよくまとまっていますので紹介しておきます。
まず南北の軍事境界線を通る陸路交通です。今回これを12月1日より遮断すると通告してきたわけです。そして昨日午前8時に繋がることになっている連結機が閉じたままであるということでした。AFPの記事では午前11時には開くとのことでしたが、どうだったのでしょう。
この陸路交通意外に開城観光、韓国人観光客の射殺事件があった金剛山観光、そして開城工業団地事業があります。射殺事件以後金剛山観光は中断、今回のことで開城観光も難しくなるでしょう。そればかりか、韓国企業が北の労働者を雇って進めている開城工業団地の操業にもっとも影響が出ると見られます。これらは北にとって外貨獲得の機会を失うことになります。
にも関わらず遮断の揺さぶりをかけてきたのは李明博大統領が北の核に対して強い姿勢で臨んでいるからとみられますが、それが金総書記の意向なのか、権力構造に変化が生じていて、軍部の力が強くなっているからなのかが焦点でしょう。