2児放置死:逮捕の母「自分の時間欲しかった」 - 毎日jp(毎日新聞)捜査関係者によると、下村容疑者は06年12月、同じ三重県四日市市出身の男性と結婚し、大阪市内で生活していたが、昨年5月に離婚した。下村容疑者は、長女の羽木(はぎ)桜子ちゃん(3)と長男の羽木楓(かえで)ちゃん(1歳9カ月)を夫の籍に残したまま引き取った。
しかし、離婚を機に、下村容疑者の夜遊びなどの交友関係が派手になっていたという。今年1月からは、大阪・ミナミの風俗店に勤務し、子ども2人と暮らし始めた。
「このころから子どもにご飯をあげたり、風呂に入れることが嫌になった」と話しているという。
下村容疑者は今年6月、桜子ちゃんら2人を部屋に置き去りにして出て行った。2人は間もなく死亡したとみられる。捜査本部への供述で、下村容疑者は「出て行ってから1週間ぐらい後には『子どもはもう死んでいる』と思った」と振り返っている。その間、知人宅などを転々としていたとみられ、「途中で帰って子どもを助けなければという気持ちにはならなかった」とも話しているという。
2幼児死体遺棄:冷蔵庫に飲み物すらなく 飢えて死亡か - 毎日jp(毎日新聞)府警によると、司法解剖の結果、桜子ちゃんは身長93センチ、楓ちゃんは身長78センチ。遺体は腐敗が進み、一部は白骨化。栄養も不足している状態だった。部屋の冷蔵庫には飲み物すら入っていなかった。2人の胃と腸に内容物はなく、府警は、何日間も食べ物に飢えて死亡したとみている。
ベランダや室内には、スナック菓子やハンバーガーの袋、おむつが散乱していた。子どもにファストフードやお菓子ばかり与えていたとみられる。近くのピザチェーン店の男性店員によると、今年2月、下村容疑者宅にピザ1枚と5個入りのチキンナゲット二つ、オレンジジュース1本を2回、宅配したという。
※虐待のニュースが続いて外の暑さとは別に気持ちは寒くなっていましたが、今度はネグレクト。
ネグレクト - Wikipedia
児童虐待 - Wikipedia
※この手の記事を書いた時に子供が子供を生んでいるというコメントをもらったことがありますが、やはり家庭の崩壊現象はなんとかしないと日本を蝕みますね。
※学校教育が先か、家庭教育が先かという議論ではなく、社会全体の問題として真剣にならなければいけない時がきています。貧困の問題も根底にあるわけです。そして貧困の問題はまさに社会全体の問題です。
※かといってヒステリックな反応も怖いのだけれども…。
※じゃあ、どうするのって?
※やはり、静かに考える時間が必要なのでしょうね。誰にでも。心の余裕がなくなっているようです。
| | 【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 いま、なぜ「子ども虐待と貧困」か/第1章 児童相談所から見る子ども虐待と貧困/第2章 母子保健から見る子ども虐待と家族の貧困/第3章 学校教育から見る子ども虐待と貧困/第4章 自立援助ホームから見る子どもの「自立」と貧困/第5章 日米の先行研究に学ぶ子ども虐待と貧困 |
| | 【内容情報】(「BOOK」データベースより)
殴打を繰り返して息子の頭蓋骨を陥没させる父、わが子を餓死寸前にさせる親、4歳の娘を強姦する61歳の父、コインロッカーに3歳児を入れて外出する親…。数多くの壮絶な虐待の実例が登場する。どうすれば虐待がなくなるのか。苦悶している間にも、幼い命が親に奪われていく。のべ2,000件を超える虐待に向き合ってきた現役小児科医が、決死の覚悟で綴ったノンフィクション。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ネグレクト(一四歳でホームレスになった梨花は、妊娠した/看護師になった母親に、あやは放置された ほか)/第2章 性的虐待(四歳の菜緒は、六一歳の父親にレイプされた/父子で暮らす家庭で、しばしば性的虐待が起こる ほか)/第3章 身体的虐待(和と正が保育園で見せた虐待のサイン/兄が涼に、父親がよしこに、密室内で殴打した ほか)/第4章 複合的虐待(美月は継父に犯され、殴られ引きずられた/母親と男を争う三角関係で、まさみは壊れた ほか)/第5章 捨て子、その他(“施設育ち”の中学生たちは、学校を追放された/捨て子たちが背負わされるIQハンディキャップ ほか) |
※この事件もネグレクト ↓
木箱女児窒息死:母親と男を監禁致死容疑で逮捕 神奈川 - 毎日jp(毎日新聞)1歳2カ月の女児を木箱に閉じ込めて窒息死させたとして、神奈川県警港北署は24日、横浜市港北区箕輪町3、板金工、駒場宣武容疑者(37)と、女児の母親で同所の無職、渡辺幸子容疑者(21)を監禁致死容疑で逮捕した。同署によると、2人は「夜泣きがうるさかったので入れた」と供述しているという。
逮捕容疑は昨年12月18~19日の間、自宅にあった木製の箱(縦78センチ、幅37センチ、高さ55センチ)に渡辺容疑者の次女、優樹菜ちゃんを入れてふたをし、酸素欠乏で窒息死させたとしている。同署によると、木箱は駒場容疑者が作ったという。両容疑者と優樹菜ちゃん、渡辺容疑者の長女(3)、駒場容疑者の母親(70)の5人暮らしだった。
横浜・木箱監禁女児窒息死:児相、容疑者宅を継続訪問 「事件」に気付けず /神奈川 - 毎日jp(毎日新聞)相談所によると、駒場容疑者の母親(70)から相談があり、09年6月に職員が訪問。冷房の利いた部屋で、窒息死した優樹菜ちゃんの姉(3)がおむつ一枚のままでおり、両手にはめられた手袋が粘着テープで巻き付けられるなどしていたためネグレクトと判断、定期訪問を始めた。
職員は、優樹菜ちゃんが木箱に入れられる前日の同12月17日まで計9回訪問。12月4日の訪問時、優樹菜ちゃんの額にあざなどがあったが、虐待とは判断しなかったという。17日には、渡辺容疑者が4月から保育所に2人を預けることを了承し、25日には区役所に申し込みに行く予定だった。
※事件になるとすごく特異なこととして人々には記憶されますが、その根底にある日常のありふれた、しかし確実に変化している社会構造を考えることはありません。
※特にメディアはそのセンセーショナルな側面だけを「あえて」取り上げ、異常さを印象付けるだけです。私たちの中にある問題を抉り出すことはできていません。
※本当はジャーナリストならば気がついていることなのでしょう。「異常さ」に問題があるのではなく、むしろ私たちの価値観の少しずれが生じていることに問題があることに。