再来年から始まる大学入学共通テストに導入される英語の民間試験をめぐって
こうした中、萩生田文部科学大臣は、24日、民放のBS番組で、「裕福な家庭の子どもが回数を受けてウォーミングアップできるというようなことがあるかもしれないが、自分の身の丈に合わせて2回をきちんと選んで頑張ってもらえば」などと述べました。
これについて、立憲民主党の枝野代表は、水戸市で記者団に対し、「現実的には生まれ育った家庭環境によって教育の機会はすべてイコールにはならないという現実があるが、いかにイコールにするかが政治の役割だ」と指摘しました。
英語民間試験導入を巡っての文部科学省萩生田大臣の発言だが、入試だからやはり模擬試験とは違う。制度としておかしいという議論が蒸し返されることになりそうだ。
この問題はここ数年何度も議論され、疑問の声も上がっていた。それでも文部科学省は実施することを決めたわけだが、文科相のこの不用意な発言は国会の場で議論されることになりそうだが、教育関係者の中でも疑問が出ていた問題だけに文部科学省は説明に苦労するだろう。
ここで中止にすれば今高校現場の大混乱は間違いない。受験生が翻弄されるわけで一番避けなければいけないことのはずなのだが。
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英語民間試験の導入延期法案を提出 野党4党など | NHKニュース
追記
以下の記事がこの身の丈発言問題について詳しいです。
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2020年度から採用される「大学入学共通テスト」問題に絡み、萩生田文科相のフジテレビ系列Prime Newsでの発言が話題となっています。 これでは「受験生の経済的負担などが少なく、誰もが年に1度しか受けられないセンター試験のままでいいのでは」という気がしてなりません。