ともに芥川賞作家の小川洋子と堀江敏幸による14通の往復書簡小説。並んだ2人の名前を見ただけですでに胸がいっぱいになる。それぞれ独自の世界観を確立しているが、詩的な雰囲気はとても似ている。その2人が共鳴し合い、主人公に憑依(ひょうい)するように綴(つづ)っていて、仮に、共作だといわれなかったら1人の作家だと思ったかもしれない。
内容紹介 きみはなぜ、まぶたを閉じて生きると決めたの―― かつて愛し合い、今は離ればなれに生きる「私」と「ぼく」。 二人を隔てた、取りかえしのつかない出来事とは。 消えた産着、優しいじゃんけん、湖上の会話…… 十四通の手紙に編み込まれた哀しい秘密に どこであなたは気づくでしょうか。 小川洋子と堀江敏幸が仕掛ける、胸を震わす物語。
産経の書評で取り上げられている本。堀江さんの作品が大好きなので、めったには本の紹介はしないが、取り上げることにしました。もちろん小川洋子さんの文章もすごくいい。
日曜日の午後にコーヒーを落としていい音楽を聴きながら読むのにいいです。
本の装丁も素敵。
あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)
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小川 洋子 堀江 敏幸
中央公論新社
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