円ジョイ師匠とセタッシーの時事ネタ

カラクリ師匠人形とセタッシーアンドロイドとトニー志茂の時事ネタ掘り出し物エンターテイメント

ワインで煮込む超電導!?

2012-07-16 19:59:00 | フレンチ酒場(祖師谷大蔵)
 鉄を主成分とする特定の化合物を赤ワインやビールなどの酒で煮込んだ後、極低温に冷やすと電気抵抗がゼロの超伝導になる不思議な現象の謎が解明された。物質・材料研究機構(茨城県つくば市)と慶応大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)が16日発表した。 詳細な分析で、酒に含まれるクエン酸やリンゴ酸などが化合物に作用し、余分な鉄イオンが酒の中に溶け出して超伝導物質になることが分かった。この発見は鉄系の物質が超伝導になる仕組みを解明する手掛かりとなり、超伝導になるマイナス約220度以下の温度を引き上げて電磁石などにした場合の冷却コストを安くするのに役立つと期待される。 (今日のニュースより)


円ジョイは以前から料理の世界にも化学や物理の知識が必要であると提唱してきたが、相変わらず、職人気質の世界である。もちろん大事なことではあるが、調理や味の科学的根拠は世界を広げる礎になると思っています。

では今日は、肉はビールや赤ワインで煮ると美味しくなるか?についてです

肉のタンパク質を化学的に分解して、柔らかくするという方法。ご存知の方も多いと思いますが、パイナップルやメロン、タマネギ、キーウィフルーツやイチジクなどの野菜、果物にはタンパク質を分解する酵素が含まれています。安くて硬い肉を調理する場合は、前日~数時間前にタンパク質分解酵素を持った野菜や果物の絞り汁に浸したり、みじん切りにして肉と一緒にビニール袋などに入れておくといいでしょう。また、酵素ではありませんが、炭酸やアルコールの成分にも肉を柔らかくする効果があります。このため、料理する前の肉に重曹やクエン酸を振りかけたり、コーラやビール、ワインなどで肉を煮込む事によって柔らかい美味しい肉料理が作れるのです。

では超電導の利点について考えてみよう

超伝導体は電気抵抗がゼロであるので永久に電気が流れ続け、発熱の問題もなく強力な磁力を発生させることができる。通常の金属を用いた電磁石で強い磁場を発生させるには大電流を流す必要があり、電気抵抗からくる金属の発熱という問題がでてくる。金属は温度が上がるにしたがって電気抵抗が上がる性質があるので、発熱すると抵抗が上がり続けるために流せる電流には限界がある。超伝導体は発熱しないという利点があるが、磁場に弱いという欠点がある。臨界磁場(超伝導現象を保てる磁場の限界)を越える磁場を発生させると超伝導現象は消失してしまう。外部から同等の磁場をかけた場合にも同じく超伝導現象は消失する。そのため材質には外部磁場に強い第二種超伝導体が用いられる。

つまり何が言いたいかと言うと、超電導を利用して、リニアモーターカーを日本中に巡らせ、電力送電線の代わりに、電気抵抗ゼロの超電導網を作ろうということなんだ。

こうすれば、効率の惡い、地方や山間部の火力、水力、風力、地熱発電所でも電気抵抗なしに都心に電力を供給できるのさ

次回は、酒で煮込んだ肉や魚を急激に冷やした、煮こごりの美味さと科学的的価値についてを発表します(^ム^)