秋祭り

2009-10-28 21:33:49 | 日記

 うちのアパートの入り口に縄に半紙の飾りをつけたものが吊るされていた。地区の掲示板を見ると、白神社(しらがみしゃ)の秋季例大祭があるというので、夜、行ってみることにした。

 白神社は平和大通り沿いにある神社で、広島の人は「しらかみさん」と呼ぶそうだ。すぐ横にはANAホテルがあるし道路を挟んでNHKのビルもある。 このあたりは16世紀頃まで海だったそうで、船がしばしば海面につきでた岩礁に衝突したので岩の上に白旗を立て危険をさける目印にしたのが、その後、小祠が建てられ白神(しらがみ)と称され、毛利・福島時代には広島の総氏神として住民から尊崇されていたという。爆心地から五百メートル弱しか離れていなかったので、現在でも熱線によって紅く変色した岩礁と、鼻の欠けた駒犬、熱線の影を残す灯ろうや手水鉢があるそうだ。

 神社では神楽が奉納されているようであったが、その周りの夜店に興味を魅かれた。

 

食べ物系が多い中、見つけたダーツ(右)と球投げ(左)の
夜店。おとうさんが子供のために頑張っていた。

 

屋台の中に、いが餅(稲花餅)屋を見つけ、懐かしくて思わず
買ってしまった。昔は広島・呉地方ではいつでもどこでも売っていた
ように憶えているのだが、最近はほとんどお祭りの屋台でしか
見かけなくなったという。一個120円。大きさは直径5cmほどだ。
昔はもっと大きかったような気がする。でも、厚みが3cmほど
あったのでよしとしよう。味は極めてシンプルだった。

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鼓舞組 from New York Japan Tour 2009

2009-10-28 20:26:10 | 日記

 テレビ局の懸賞チケットが当たり、ニューヨークから来た鼓舞組(COBU)のJapan Tourを観に行って来た。

 全員日本人からなる6人の女性なのであるが、もちろんプロだから当たり前なのかもしれないが、本当に観る価値のある素晴らしいパーフォーマンスだった。

 さすが、ニューヨークで鍛えられ、辛口のニューヨークタイムズ紙等アメリカの各メディアから絶賛されただけある。初めから終わりまで息つく暇もないほど打つ(太鼓)踊る(タタップ、ダンス)の連続!それぞれが素晴らしい身体能力と才能を見せつけてくれた。

 始まった直後のまだ動きかけのころは、どこにでもいる少しファンキーな女の子たちというイメージだったが、どんどんプロとしての素晴らしさが発揮される。太鼓とダンスのパートに分かれているのではなく、全員が太鼓を打ちダンスを踊るのである。しかも、2時間近く、ほぼ全員が出ずっぱりで、一糸乱れず最後までパワーを落とさずである。まさに、爆弾娘(古い表現か)達であった。

 各パーフォーマンスの間の太鼓の移動もひとつのパーフォーマンスのように行われるので、流れが途切れることない。休むこともない。日本の祭り、高校の応援団、ラッパー、童謡、民謡などを素材として取り入れた各パーフォーマンス。小生はとりわけ、ダウンタウンにいそうなラッパー少女風のものがキュートでよかったよ~。

 

 

 とにかく、小生、舞台が終わり、言葉では表現できない感動を抱えてうちに帰り着いたのだった。そして、パンフレットの中で創設者の宮本やこ氏がうまく言い表しているのを見つけ、納得した。

 『最近、かっこ悪いほど一生懸命に何かをしたことありますか? かっこ悪いほどまっしぐらなCOBUの完全燃焼系の公演を見て、自分の中にある「元気」と「夢」、ぽっかり忘れていた「何か」をもう一度、是非湧き立たせてください。』

 若者よ、ありがとう。
 
おじさんも、がんばるよっ! 負けんけんのぅ~!!!

 

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フィリピンの思い出1-1  スローモーション①

2009-10-28 07:12:07 | フィリピン

 誰しもが、長く生きていれば脳裏に焼き付いて忘れられない映像が、ひとつやふたつはあると思う。
 太陽も少し前に沈み、疲れ果てた体を車の後部座席にもたれかけたまま、ケソンシティーの職場から6㎞ほど離れたオルティガスアベニューの自宅に帰る途中のことだった。私は信号待ちで止まった車の窓ガラスを通して、夕闇に包まれたカティプーナン通りの家々の黒い陰とチラチラとそれに対抗するように瞬くイリュミネーションをぼぉっと見ていた。と、窓の外に突然、トントンとガラス叩く音とともに人影が覆いかぶさってきた。私は驚くこともなく、反射的にトントンと窓の内から叩き返す。すると、人影はさっと横に移動していき、私のうしろの車の横でしばらく止まる。
 「サー、もうすぐクリスマスですね。物乞いが増えてきましたよ。」
と、ドライバーのピーショーさんがフロントガラスの前方をアゴで示しながらしゃがれた声で言った。
 

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