火事場の馬鹿力というのは、人間切羽詰まると予想外の力を発揮する、というものです。学術集会の論文要旨を書く時も、締切ぎりぎりに追い詰められるとデーターの分析力や、論旨が素晴らしい展開を示すものです。
BSの夜遅いテレビを見ていると、ドキュメンタリーだったんですが、安井かずみが作詞で、名フレーズが出てくるのは、締切間際だと言ってました。彼女は、肺がんで余命1年だったんですが、火事場の馬鹿力というのは、誰でも経験している現象でしょう。がんが正体を見せる場面は身につまされました。
日本の大学に初めて出来た循環器内科、3つの内科から集まった寄り合い所帯でしたが、最初にCCUよりもICUの色彩の強い病室担当の医師団の一員に加わり、アメリカ帰りの優秀な医師をキャップに多くの修羅場を経験させて頂きました。医療機器の不十分な中、皆が火事場の馬鹿力を発揮し出身医局のしがらみを超えて一人一人の生命と闘っていました。
いま、4年制から6年制になり臨床医学に強い薬剤師を育てる為の薬学部の教科書の大改訂という重い仕事が与えられました。30数名による分担執筆ですが不整脈の治療という難しいテーマに初版本を一緒に書いた後輩と、術後、何度も原稿のやり取りをしています。分厚い不整脈治療のガイドラインとも照合しています。締切1週間前となって火事場の馬鹿力とその後の釣行というモチベーションに期待しています。
BSの夜遅いテレビを見ていると、ドキュメンタリーだったんですが、安井かずみが作詞で、名フレーズが出てくるのは、締切間際だと言ってました。彼女は、肺がんで余命1年だったんですが、火事場の馬鹿力というのは、誰でも経験している現象でしょう。がんが正体を見せる場面は身につまされました。
日本の大学に初めて出来た循環器内科、3つの内科から集まった寄り合い所帯でしたが、最初にCCUよりもICUの色彩の強い病室担当の医師団の一員に加わり、アメリカ帰りの優秀な医師をキャップに多くの修羅場を経験させて頂きました。医療機器の不十分な中、皆が火事場の馬鹿力を発揮し出身医局のしがらみを超えて一人一人の生命と闘っていました。
いま、4年制から6年制になり臨床医学に強い薬剤師を育てる為の薬学部の教科書の大改訂という重い仕事が与えられました。30数名による分担執筆ですが不整脈の治療という難しいテーマに初版本を一緒に書いた後輩と、術後、何度も原稿のやり取りをしています。分厚い不整脈治療のガイドラインとも照合しています。締切1週間前となって火事場の馬鹿力とその後の釣行というモチベーションに期待しています。