昨日藤沢市民会館大ホールでの「第37回光友会チャリティーコンサート」行ってきました。光友会とは各種障害福祉サービスを行っている社会福祉法人で、その存在と活動を広く周知するためにチャリティーコンサートを行っている様子。そして今回のコンサートゲストは石川ひとみさん。画像は入場の時に渡されたパンフですが、都合により曲目は変更になってました(笑)
変更とはいえ良い方の変更で演奏曲は大幅増。そもそも「サムシング・フォーリン・ダウン」の文字を見た瞬間に「おぅ?」と驚いたのですが、オープニングがこの曲で二重の驚きでした。
サプライズと言えばそもそもが昨日の編成。公式サイトでバンドのリハーサルの様子が出てなかったので、てっきりカラオケだけだと思ってたら幕が上がってびっくり。楽器演奏の席が左右の奥に一つずつ。片方は山田直毅さんのアンプセットだとわかったのですが、もう片方はマイクだけ。「はて?」と思ったら、これがバイオリンの武藤祐生さん。BIGINのサポートでも知られてるそうですが、石川ひとみさんのCDでも弾いてるしステージサポートもちょくちょく行ってたのですね。
そして、演奏は基本カラオケに合わせて直毅さんのアコギと武藤さんのバイオリンを被せる形。なかなか新鮮でした。そういえば山田直毅さんといえばMMPですが、キャンディーズの解散30周年イベントの際にファイナルカーニバルの映像をスクリーンで上映しそれに合わせてバンドが演奏するということもやってました。
昨日のセットリストはどなたかがアップしてくれるでしょうから、私は自分で覚えてるだけ。順番は別にして披露された曲は、シングルでは「くるみ割り人形」「まちぶせ」「君は輝いて天使に見えた」「メモリー」、40周年記念のアルバムから「わたしの毎日」「あなたとならば」「ベリバービリバー」「君の声」「40回目のlove song」、NHKゆかりの曲「プリンプリン物語」「ともだちみつけた」、アルバム曲から「サムシング・フォーリン・ダウン」、カバー曲で「もしもピアノが弾けたなら」など。
「サムシング・フォーリン・ダウン」はもちろんステージでは初めて聞きました。1stアルバム「くるみ割り人形」に収録されている楽曲ですが、初めて聞いたのは高2の頃。私は当時フォークソングをアイドル歌謡で煮しめたような脳みそだったわけですが、「え、これがアイドル歌手の1stアルバムに入ってる曲?」と驚きました。そのメロディもアレンジも歌唱にも。ファンになったのはシングル「ハート通信」がきっかけですが、石川ひとみという歌手の将来性にものすごく期待したのはこの曲を聞いたことが大きいです。当時はとにかくこの曲をみんなに聞かせたくて仕方なかったですね。あれが1980年の事ですから、40年経って実際に彼女の将来に接して大満足してるわけですので、自分の耳も脳みそも捨てたもんではないと。
今回ステージで初めて聞いたのはこれと「メモリー」と「ともだちみつけた」「もしもピアノが弾けたなら」など。「メモリー」はイントロが流れた瞬間「おっ!」と声が漏れてしまいましたが、なかなかステージ映えする曲です。今回シンプルなステージセットでしたが照明はなかなか良かったような気がします。「メモリー」もその演出が効いてて。ご本人によると「実はこれは昔シングルで出してて」「これからまたちょっと歌ってみようかと」だそうです。昨年末に放送された日本歌手協会歌謡祭でも披露してましたが、その評判も良かったのかもしれませんね。
以下全般的な感想。熱烈なファン以外の人が多いステージなので、「まちぶせ」以外はカバー曲と唱歌童謡系中心になるかと思いきや結構攻めてた感じ。また、せいぜい10曲くらいかと思ったらそれも違いました。たっぷり1時間半くらいやってたし。キーがオリジナル通りかとか考えるまでもなく、そもそもカラオケがレコードと同じなので聞いた瞬間昔のままとわかる。声は絶好調で粗探ししようと思っても無理な感じ。今回登場した際、いつもより小柄に感じたのはステージが大きいせいと衣装のせいだったかもしれませんが、歌いだすとその声は会場中に響き渡るので石川ひとみとは「小さな巨人」だと認識しました。(って、変な例え)
ロビーの物販コーナーでは、CD「わたしの毎日」と40周年記念ベストはもちろん、珍しいことに
ゴールデンアイドルも少々ありました。これはシングルAB面をすべて収録しジャケットも復元されている3枚組ベストで税込5000円位するのですが、見てたらあっという間に完売。「もっと並べとけばいいのに」と思った次第ですが、買っていった人は今頃幸せだと思います。もちろん「メモリー」も入ってるし。
そして、今回オープニングアクトを努めた山形雄子さんについても触れなければなりますまい。茅ヶ崎出身のご当地歌手だそうですが、全国規模で活動されているそうで場数を踏んでいるのでしょう。明らかに自分以外を目当てに集まった観衆を相手に会場を盛り上げて、みんなに手話まで実践させるのは「さすが」というよりありません。ショービジネスの世界でのプロフェッショナルはここにもいました。
今回は入場料2000円でしたが、この料金であの大会場でこれだけ楽しませていただいた光友会さんにはお礼を申し上げます。やはり生のステージは楽しい!