今日のひとネタ

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ザ・ベストテンのアリス初登場回

2020年01月02日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 先日BS-TBSで「伝説のグループ・アリス 再始動SP~チャンピオン、冬の稲妻名曲誕生の軌跡~」というのをやってました。新たなコンサートツアーのリハーサルの様子、デビューから解散までの軌跡、近年のコンサートの映像、メンバーや関係者のインタビューなど結構見ごたえありました。

 そして、さすがにTBSだけあって「ザ・ベストテン」の映像も豊富で、アリスが「冬の稲妻」で初登場した時の映像もありました。あの頃チンペイさんはテレビではアポロキャップを被ってましたが、自著によるとあれは顔を覚えられたくなかったということだそうですね。

 それはそうと肝心の映像の方。この当時アリスのバックはラストショウのメンバーが努めてたはず。ということはギターはDR.Kこと徳武さんかも。夜ヒットの出演回も録画を持ってるのですが、あのときはチンペイさんとベーヤンばっかり映って、ドラムのキンちゃんもほとんど見えなかったくらいで、バンドは確認のしようもありませんでした。

 今回見た映像はかろうじてバンドも見える感じ。で、ギターに注目したら、暗くてわかりにくいのはありますが、持ってるのはどうやらジャズマスター。そして手元が普通のギタリストとはちょっと違う風に見えたので多分徳武さんなのでしょう。

 念のために説明すると、徳武さんとはギタリストの徳武弘文さんのことで、奏法が日本では珍しくフィンガーピッキングスタイル。すなわち、親指にフォークギターで使うようなサムピックをはめ、人差し指、中指、薬指も使って弾くタイプ。

 実はこの人の事は名前だけ知ってて、最初はそういう弾き方をする人だとは知らなかったのですが、あるときヤングギターでエイモス・ギャレットとの対談を見て知りました。そのエイモス・ギャレットも同じくフィンガーピッキングの人で、親指と人差し指と中指にはピックを装着し、薬指は自分の爪で弾くんだとか。

 「冬の稲妻」のころはそのあたり全然気づかなかったのですが、「ジョニーの子守唄」の時にNHKテレビでスタジオライブがあって、その時は間奏のギターで徳武さんの手元がアップになったので、「へぇ~、ああやって弾くんだ」と驚いた次第。あれはなかなか衝撃ですね。

 そもそも海外でもそんなにいないと思うのですが、カントリー系の人だけかと思いきや、ベンチャーズのジェリー・マギーもそうだし、ジョニー・ウインターもそうでした。

 今回の映像では、徳武さんが歌のバックでも結構オブリガードというかソロを弾きまくりで、当時は「レコードと違うなぁ」と思ってたのですが、今見るとなんとも言えないカッコよさがあります。やはり大人にならないとわからない世界もありますね。

 で、このアリスのスペシャルはすごく見ごたえあったので保存版と。それにしても、TBSはベストテンの映像をもっと公開すべし。塩漬けにしたままで誰が得をするのだと。