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社民・吉田党首「子ども達の間で『ごまかす』ことを『アベる』というのがはやっている」

2016-06-21 17:23:51 | 政治
 野党議員の発言を紹介するシリーズとして、今回は社民党の吉田忠智党首の発言を紹介する。
 このシリーズで社民党議員の名前が出てくるのは初となる。
 当ブログでこんなことをしている背景には「野党議員の言動がメディアで紹介されない」という状況があるわけだが、そのなかにあってもとりわけ社民党は影が薄い。私が日ごろ購読し、これまでたびたび引用してきた朝日新聞電子版においても、残念ながら社民党の声はあまり聞こえてこない。今回取り上げる発言も、ツイッターで流れてきたものである。

 社民党の吉田忠智党首によれば、最近子どもたちの間で「アベる」という言葉がはやっているという。「ごまかす」というような意味で「アベる」というそうだ。

 ちょっと前に、髪が乱れることを「与謝野る」というのがはやったことがあったが、そのノリだろう。
 髪が乱れることを「与謝野る」というのは、いうまでもなく与謝野晶子の歌集『みだれ髪』からきている。与謝野晶子といえば『みだれ髪』、『みだれ髪』といえば与謝野晶子――世間にそういう共通認識があるから、髪が乱れることを「与謝野る」というわけである。
 その理屈でいうと、子どもたちの間では「安倍総理といえばごまかし、ごまかしといえば安倍総理」というのが広く共通認識になっているわけだ。だから、「アベる」=「ごまかす」という語法が成り立つ。具体的な用法としては、おそらく、約束を守らなかったり嘘をついてごまかしたりするようなクラスメートに対して「お前、アベるなよ」「あいつ、アベってばかりだよな」というふうに使うのだろう。

 子どもは正直である。
 私はときどき中学生や高校生と接する機会があるのだが、女子中学生などは、かなりの確率で安倍総理に否定的である。ときには「キモい」などという汚い言葉も使うので、そんなことをいってはいけないよとたしなめなければならないほどだ。

 この、子どもの素直な感覚こそ、物事の真相を見抜いているということなのだろう。
 安倍総理は嘘とごまかしばかりだということを子どもたちは見透かしているのだ。これで大人たちがだまされていたのでは話にならない。TPPや議員定数削減など、安倍政権はこれまでやるといったことをやらなかったりやらないといったことをやったりということを何度も繰り返している。そしてそのたびに、「そんなことはいっていない」というごまかしをいってきた。安倍総理とそのお友だちは、こういうアベってばかりの人たちだということに気づかなければならない。


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