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共産・小池氏「年金運用発表先延ばしは政権の隠蔽」

2016-06-21 16:58:27 | 政治・経済
 野党議員の発言シリーズとして、今回は共産党・小池晃書記局長の発言を紹介する。(引用は朝日新聞電子版より)


《(円高株安が急激に進む中)公的年金積立金の運用成績の結果は、これまで遅くても7月頭にはだいたい発表されている。それが今年は7月29日という。理由が「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の発足10年だから」というわけの分からないことを言っている。運用成績はすでに出ているはずで、選挙結果に影響を与えるから発表を先延ばししているわけだ。国民の財産に昨年度はおそらく数兆円規模で穴を開けていることは間違いない。このことは安倍政権の無責任ぶり、情報隠蔽(いんぺい)体質を見事に物語るものではないか。》


 安倍政権のもとで年金を株式で運用する割合が高くなっているが、昨年夏あたりからの株価下落によって大幅な損失が出ているのではないかと噂されている。それが参院選前に発表されると与党のダメージになるので隠しているのではないかというのだ。

 そもそも、株の割合を上げることについては「大切な年金を株式市場のリスクにさらすのか」という批判があった。それに対して政府の側からは「多くの国で年金が株式で運用されている」という反論があったのだが、それに疑問を投げかける声もある。年金を株で運用している国はなくはないが、ほとんどの場合それは上乗せぶんであり、基礎年金を大量に株式に注ぎ込むようなことはどこの国でもしていない、実態は政府による株価対策だ――というのである。
 そういう経緯があっての、いまの状況なのだ。
 政府の側は、たとえここで損失が出ていたとしても、それでもトータルでは大幅な運用益が出ているという反論もしている。しかし、今後大幅な株価の暴落が起きて、結局そのぶんが溶けていくという可能性だって否定できない。そもそも、年金積み立ての莫大な資金を株式市場に注ぎ込むということが問題なのではないか。

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