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キミツルウメモドキ

 鑓水小山緑地付近の道端で見つけた「キミツルウメモドキ(黄実蔓梅擬)」。ニシキギ科ツルウメモドキ属のつる性落葉木本で仮種皮が黄色いものをこう呼ぶ。同じ蔓に仮種皮の赤い普通のツルウメモドキも見られるので突然変異だろうか。これは初めて見た。あちこち走り回っていると時々珍しいものに出会える。
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ウグイスカグラ・4~幼木

 長池公園“自然館”前に植栽されている「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木で、その幼木や徒長枝の芽には写真のような托葉が見られる。
 さてウグイスカグラが咲く頃に鳴くウグイスは“春告鳥(はるつげどおり)”と呼ばれており、気象庁では全国のウグイスの初鳴き日を記録している。ちなみに東京での平年値は3月6日で、最も早いのは昭和30年の1月30日とのこと。今年は暖冬で、東京では未だに初氷が観測されていない。ウグイスの初鳴き日はずいぶん早いかも知れない。
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ワビスケ・1~開花

 松が谷の“いせまいり公園”で見られる「ワビスケ(侘助)」。ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で、これは“太郎冠者”と呼ばれる品種。“有楽(うらく)”の別名もある。中国原産のウラクツバキから生まれたとされており、葯が退化して花粉を作らない。ワビスケの花は完全に開ききらないという解説があるが平開するものもある。その特徴は、普通のツバキの品種よりは小型でやや早咲きの傾向がある。花に強い香りがあるようだが、嗅ぐのを忘れていた。次の機会に嗅いでみよう。
 “侘助”の名の由来は複数あり、
◇“侘び”と“数寄”を合わせた
◇安土桃山時代に、侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰った
◇安土桃山時代に侘助という茶人がいて、この花を特に好んだ
◇千利休の下働きに侘助がいた
等々、諸説あり、どれもそれらしくもあり、それらしくも無い。
 さて余談だが、母種とされるウラクツバキの“有楽”の名は、織田信長の弟の茶人である織田有楽斎如庵(=織田長益)にもあり、JR山手線の“有楽町駅”は織田有楽斎の屋敷がこの付近にあったことに由来する。また上記の“数寄”は、本来は“好き”の意味。“数寄者”とは芸道に熱心な者、茶の湯に熱心で、多くの茶道具を所有している者を指し、日本建築様式の“数寄屋造り”は茶室(=数寄屋)を取り入れた住宅のことを言う。JR有楽町駅前は数寄屋橋交差点であり、“数寄”の名前も残っている。平成28年のNHK大河ドラマ『真田丸』では、この織田有楽斎を元スパイダースの井上順さんが快演した。
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カラスザンショウ・4~樹皮

 “大学セミナーハウス”付近の雑木林で見つけた「カラスザンショウ(烏山椒)」。ミカン科サンショウ属の落葉高木で雌雄異株。若木の幹には鋭いトゲがあるが、成長し老木になるとトゲの基部が円丘状に盛り上がり、写真のようにトゲは無くなる。さてカラスザンショウの雌花を間近で観察する宿題が残っているが、この樹は高木で上のほうが良く見えない。果実が稔った様子は無いのでおそらく雄株だろう。
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タマアジサイ・3~果実

 長沼公園“霧降の道”で見られる「タマアジサイ(玉紫陽花)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木で、蕾が球形になることから名付けられている。果実は蒴果で直径は3~4ミリ。ガクアジサイなどと同じように装飾花は真冬でも残っていることが多い。
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