テレビの公共性

フジテレビとライブドアの攻防は、企業買収防衛の見直しのみならず、
「テレビの公共性」についても考えさせてくれた。メディアのみならず
国会でも取り上げていた。

多くの番組が見るに耐えないものばかりである。少なくとも「自分の子供
には見せたくない番組」であることには誰もが異論を唱えないであろう。
番組構成の単一化も進み、バラエティ形式、クイズ形式が多くの番組で取り
入れられ、報道や教育番組を見ているのか、出演者のコントを見ているのか
わからないことがしばしばある。

いろいろな有料放送やDVD、ビデオが普及している現在、わざわざテレビで
「お色気シーン」や「バイオレンス」を流さなくてもよいのではないだろうか？
若年層の凶悪犯罪はゲームが原因とも言われているが、テレビ番組もその一因
ではないだろうか？

視聴率が優先される民放においては、番組制作は様様な制約を受けるかも
知れないが、「誰もが視聴する」ということを認識した上で、質の高いもの
を望みたい。