三越劇場で1月25日まで上演中の
初春花形新派公演 「日本橋」を観てきました。
お正月に新派を観ることが
私の恒例の行事となっております。
言い出すと長くなるので割愛致しますが
新派の表現する世界観、役者さんたちの世代が変わっても
とても共感を覚えます。
院長の妻は
「新年早々、重たい話だった!」と申しておりましたように
確かにオドロオドロシイ内容ではありましたが、人間の業というのか、理性では制御できない行い、無理に心に蓋をしたために起きる苦しみ...
そういうのも好きですよ!
「お孝」役の河合雪之丞さん、劇後半は精神を病んだ設定で
「葛木」役の喜多村緑郎さんとの再会をした後、束の間の正気を取り戻すわけですが
再会前は、顔が青白くボーッとした表情だったのにもかかわらず
(舞台裏に引っ込んでメイク直しはありません!)
再開後、一瞬にして顔に血がめぐったかのように、顔色がかわったように見えました。
それまでは能面のように表情が固まっていたのが、表情筋が一斉に動き出したかのようです。
「正しくない日本語」だと、正しく「鳥肌が立つ」舞台でした!
ますます雪之丞さんのファンになってしまいます。