大映の映画監督、森一生の特集上映です。 (シネヌーヴォ 6/11-7/8日)
黒澤明のような巨匠とも、小津安二郎のような名匠とも呼ばれることなく、監督賞にもほとんど縁も無く、ひたすら
悪名シリーズ、座頭市シリーズといった低予算、短期間のプログラムピクチャーを作った監督です。(左: 特集上映のポスターです)
その中の「不知火検校」は、後の勝新太郎の代表作、座頭市シリーズに発展します。(中: 盲目のワルを演じ、演技開眼といわれた作品です)
時代劇の市川雷蔵に、現代劇をやらせた「ある殺し屋」は現代劇の代表作になります。(右: 今から40年以上も前のポスターです)
「大魔神」シリーズも作りました。この静かな顔の魔神さまが、怒るとこんなになって暴れだします。高校生の頃、わくわくして見ました。
映画評論家に評価されなくても、限られた予算と時間の中で、ひたすらお客さまに喜ばれる映画を作り続ける…好きですね、こんな生き方。