今、ちょっとした吉永 小百合さんブームだそうです。
最新作「北のカナリア」が公開され、DVDのついた「吉永 小百合ブック」も発売です。
確かに映画を拠点に、これだけお客さまを呼べる女優は、少なくなりました。
いつまでも衰えない若々しい雰囲気、清潔感も人気のようです。
私は残念なことに「吉永小百合さんは代表作の無い女優さん」と思います。
サユリストから「キューポラのある町」「夢千代日記」があるじゃないか、とお叱りを受けそうです。
でも、「キューポラのある町」は17歳のデビュー作です。
それから五十年、百本を数える映画を撮っているのに、「キューポラ」を越える作品はありませんか。
「夢千代日記」が良かったのはNHKのテレビ版です。
テレビの人気にあやかり、映画化された「夢千代日記」は凡作でした。
大事なのは、映画女優としての代表作です。
NHKテレビ「夢千代日記」
中期には、男はつらいよ「寅次郎恋やつれ」の歌子さん、東映で撮った「動乱」「海峡」があります。
小百合さんも熱演ですが、いわゆるマドンナ役であり、寅さん、高倉 健さんの相手役です。
後期には山田 洋次監督「母べい」「おとうと」があります。
良い作品とは思いますが、小百合さんの代表作とは思えません。
吉永 小百合さんも六十七歳、
誰か映画史に残る小百合さんの代表作を撮ってくれませんか。
かくれサユリストからのお願いです。