風に吹かれてburabura日記

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「太宰治の辞書」北村薫

2015年06月03日 | 日記

久しぶりに北村薫さんの新刊を読みました。

「太宰治の辞書」です。(1,500円 新潮社)


デビュー作「空飛ぶ馬」、「スキップ」「ターン」「リセット」の長編三部作を楽しく読んだのは、

二十年くらい前になります。

今回は芥川龍之介の「舞踏会」から三島由紀夫、

フローベールの「ボヴァリー夫人」から太宰治の「女生徒」まで登場します。

こんなところで放送大学で習った「ボヴァリー夫人」に出合うとは思いませんでした。

文学の森に迷いこんだような、三編の連作ミステリーです。

読み終わるのが惜しい、と言ったらほめすぎかな。

ほのぼのとした装画は、デビュー作からずっと高野文子さんです。

 写真は資料