図書館に予約しておいた新刊が入りました。
「海をわたる手紙 ノンフィクションの身の内」です。(岩波書店 1,700円)
妥協のないノンフィクションの書き手として、約40年を通してきた二人の、
初めての往復書簡14通です。
国として日本が、70年前の8月15日をさかいにして、忽然と消えたこと、
国は、いかにあてにならないかを、14歳で骨身にしみるように感じたところから、
わたしの戦後ははじまったと思います。ーー澤地久枝(第1作「妻たちの二・二六事件」)
私の人生の確かな記憶は、北海道でむかえた、7歳の終戦からはじまります。
ーードウス昌代(第1作「東京ローズ」)
歴史に振り回される女性たちの人生に向き合う姿を、
第1作に取り込もうとしたことが二人の共通点だとわかります。 写真は資料から。