毎週、週の始まりは430MHz和文CWの定時交信で始まります。
ラウンドなので話題は近況報告が主なのですが、先日は、休みの方がいて2局だけのQSOでしたので込み入った??話に発展しました。お相手の那須塩原のOMから「最近、50MHzのアンテナも上げたのですが、50MHzはやらないのですか?」と聞かれたのがキッカケで、50MHzへの想いを語ってしまいました。
私は学生時代に50MHzのDX沼に完全にハマっていまして、青春を捧げて(大袈裟)追いかけていました。当時は待望のハワイやアメリカ本土がオープンした時でCQ誌等にも随分大きく取り上げられていた時期でした。その後は就職等で長いQRTとなったのですが、15年位前にヤッパリ50MHzが忘れられずに再開局をしました。当時はとにかく50MHzでDXをやることが目的でしたので設備面も50MHzで1KWの免許と共にアンテナも8エレスタックを上げて、またもやDX沼にハマって行きました。
学生時代とは異なりパワーもアンテナも人並みになったおかげでイースポ・マルチホップのEuやWとも随分QSOが出来ました。しかし、この時年齢は50歳で・・「マズイこのままでは、人生棒に振ってしまう」と悩みはじめ、ついにはこのバンドから撤退することにしました。何しろWは午前中・Euは夜の20時頃、更にTEPによるオセアニア等は昼過ぎ頃と仕事をしている暇??が無いのです。
HFのDXと違い、一度逃すと今度はいつ出来るか判らない訳でして昔も人生を掛けて追っかけていた人も多かった・・・のが50MHzのDXです。
その後、和文の魅力に目覚めて現在に至るのですが、途中で50MHzを再開しようと思ったこともありました。しかし、状況は様変わりして今やFT8が主流で、手汗をかくほどマイクを握りしめたり指先に神経を集中してキーを叩くスタイルは無くなったようです。FT8について意見するつもりは全くありませんが、以前に少しだけやっていたPSK等の経験から私には「つまらない」事に思えて仕方が無いのです。
現在はリタイアしたので時間の余裕も有り、コンディションも上昇中なので人生最後??のサイクルかもしれませんが・・昔の手に汗握るDXはもう昔話ですかね・・
私にとって趣味の無線は非効率で手間暇が掛かるのが楽しいのです。そんな思いを和文電信で期せずして送っていました。
そういえば、ある和文のQSOでOMが、以前はEMEをバリバリにやっていたけれどFT8が主流になってヤメてしまったと言われていましたね。OMはEMEをCWとSSBで楽しんでいたそうです。遥か彼方の月に反射した弱々しい信号を聞くなんて、何とロマンにあふれているのでしょうか・・
確かにFT8によって50MHzもEMEもQSO機会は飛躍的に増えたと思いますが、やはりつまらなくなったと言われていました。
↓ ↓ この表紙の写真は当時の私のアンテナです。メーカー製なので表紙写真だけで本文はありません(笑)