ジルとうなぎの 風に吹かれて気ままにキャンプ

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ZiLの走行充電ブレーカーが飛ぶ!? その2

2018-01-11 |  トラブル 

今日は寒く、朝から雪がチラホラ。遠くの山は薄っすらと雪化粧をしている。 

一昨日の僕のブログを見て、キャン友さんから、うちの車もそうだったという電話をもらった。
キャン友さんのZiLはうちのより少しだけ古いが、この話はそんな以前からあったようだ。
そのZiLは、ブレーカーではなくてヒューズが付いていたらしく、そのヒューズが度々飛ぶのでブレーカーに付け替えたら良くなったとの話。

そして、さらにブロ友さんから、バンテック車にはシグナルスタートシステムが付いてるよとの連絡を受けた。僕も、そう言えばそうだったよなあと思い出す。
そんなこんなでもう少し調べてみようと思い、我が家のZiL 520(521)で少しテストした。

先日の復習。
うちのZiL 520(521)の図面には、メインBTとサブの間に、125Aのヒューズと200Aのリレー、そしてブレーカーがあるだけ。大きなリレーのスイッチ配線はIGNへと書かれている。

 

今日は、スターターを回すときにサブBTから電流が流れるかどうかを見る。 
うちのマルチメーターはこんな感じ。
ボトロニックのAVメーターの後ろにさらに電流計を付けている。
左上がサブBTの電圧で、電流計二つはどちらもサブBTから流れる電流を示す。
厳密にはほとんど同じような数値を示す。
しかし、負荷変動が大きいときは各々の回路のサンプリングタイミングのずれにより数値が大きく異なることもある。
現在は、ソーラーからフロート充電中だ。よって、サブBTは満充電の状態。

エンジンきーをACCからONまで回すと、電気系統のスイッチが入り、ディーゼルなのでグロープラグに電流が流れる。
サブBTからは30A程度流れている。この時点でもうメインBTにつながっている。 
サブBT電圧が13.8Vあれば、メインよりサブから流れる電流のほうがはるかに多い。

スターターを回すのは数回おこなったが、瞬間なので電流変動が大きて安定しない。
ちなみにサブBTは、パワーソニックディープサイクルバッテリー 100A×3個=300Ah でまる4年経過したもの。
3回セルを回して撮影したものをアップした。
1回目(左)は、102Aと204AでサブBTの電圧は瞬時に12.16Vまで下がった。ボトロニックの204Aは少し数字が変?

   

2回目(中)は、196Aと179Aで電圧は12.05Vだ。
3回目(右)は、172Aと174Aで電圧は変わる途中で分からない。
これらの数値は、あくまでうちのZiLでの数値だが、エンジン起動時にはサブBTから100A以上の電流が流れていることになる。
メインBTからサブBTまでの配線は22SQと太いのと200Aのリレーだからこれくらいの電流が流れるが、電線が細ければ電気抵抗が増えるので流れる電流も少なくなる。

結局、スターターを回すときも完璧につながっていた !  バッチリサブから逆流している。

 

細かいことをバンテックに問合わせした。
現状のバンテックのキャンピングカーはシグナルスタートシステムが付いているのでサブBTからの逆流は無いらしい。
ZiL 521の途中からこのシステムに切り替わったらしく、8年前の僕の車には付いてないらしい。
僕のは古いタイプだということで、納得したがガッカリ。
同じZiL 520で外観は同じでも初期型と後期では配線やリレーの大きさ等も大きく違う。
日々進化していると思えば諦めもつく。
僕は、ソーラーパネルがあるので走行充電はいつもOFFの状態にしているので問題はない。

 

シグナルスタートチャージシステムとは (バンテックのHPより)
自動車に搭載されている発電機(オルタネーター)が発電した電気を、無駄なく合理的にサブバッテリーに充電するシステムです。走行充電システムには様々なものがありますが、「シグナルスタートチャージシステム」はオルタネーターの発電を感知した時のみサブバッテリーの充電を開始する回路になっているため、エンジン始動時など過充電が発生するケースでは充電回路に電流が流れるのを防ぎ、サブバッテリーを守りながら安全で確実な走行充電を実現します。エンジン停止時にはバッテリーリレーの信号がOFFになり、メインバッテリーとサブバッテリーの回路が遮断されますので、安心して室内の電気機器を使用することができます。

 

ここには肝心な事が書かれてないが、バッテリーリレーを動かすタイミングを何処から取っているかが問題だ。リレーが付いているらしいが、バンテックで付けたものかトヨタで付けたものかは不明。

 

今回、走行充電ブーカーが飛ぶのは、少なくともサブBTからの逆流ではないことが分かった。 
あと考えられるのは、走行充電でブレーカーの容量を超えて電流が流れているのではということ。
3個あるサブBTをカラになるくらい使った場合、エンジンを掛けるとオルタネーター(130A)から数秒間の短い時間ではあるが、100A以上の充電電流が流れる。
図面通りの80Aのブレーカーでは、トリップ電流を超える可能性が高い。
テスト方法としては、サブBTを沢山使った日に、先にブレーカーを落としておく。
エンジンを掛けた後にブレーカーを入れて、回転数を2000回転くらいに上げて落ちるか確認する。

落ちる場合は少し大きなものに変更すればいいが、DCの大容量ブレーカーは高価だ。 

 

 

他にもトラブル事例はこちらにあります。

コメント (6)
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