NHKのテレビ番組で、建物等を解体する様子を映した「解体キングダム」
先日、6月21日の解体キングダムではアマチュア無線の鉄塔の解体が紹介された。
この「解体キングダム」はNHKプラスにログインすれば6月28日まで見れるのでここにご紹介。
何気なく見ていたNHKのテレビ番組だが、「あー 有明さんだ。」
このご夫婦、昨年の12月に我が家の鉄塔を解体して頂い方々。
これまでにアマチュア無線の鉄塔を700本以上撤去した実績がある。
まさかNHKの「解体キングダム」に出るとは思ってもみなかった。
昔、携帯電話が一般化する前に、趣味としてアマチュア無線が流行った。
車に無線機を付けたり、自宅にアンテナを上げた。
遠くへと電波を飛ばそうと大きなアンテナをより高く上げた。
南極の昭和基地と交信したり・・・
色々な無線機を使ってアンテナを上げれば日本だけでなく・・・。
世界中のアマチュア局と交信してカードを交換した。
しかし、歳を取って終活を考えると、こんな高い鉄塔が邪魔になる。
昔から使っている鉄塔が無くなるのは寂しいが、そろそろ鉄塔を降ろそうか。
この鉄塔を組んだのは30年前。
ご本人は、この時は若くて元気もあったので自分で少しづつ組んで上げたそう。
しかし歳を取った今は、自分で降ろすのも大変。
おまけに重機が入らないというので、有明さんの「パイオニアラボ」にお願いした。
今回のミッションは20mの鉄塔を重機を使わずに安全に解体すること。
ここで驚くのは、重機も使わずにご夫婦2人だけで降ろすこと。
普通は誰でも驚くと言うか、信じられない。
ボクが初めてお二人にお会いした時には、失敗したと思った。
700本以上鉄塔降ろして来たという実績だけを信じて頼んだものだ。
このご夫婦は二人ともクライマー。
正之さんはヒマラヤのアマ・ダブラム西壁を世界で初めて攻略したような人。
使用する道具は主にクライミングで使うものばかり。
切断した鉄塔を降ろすのも一般的なロープではなくて登山用のザイル。
鉄塔の解体は、うちでも使ったバッテリー式のレシプロソーを使う。
下には奥さんの木実さんがロープで切断した鉄塔を滑車で降ろす。
最初見た時には小柄な女性で心配したが・・・。
まずはトップの小さいものから切断して降ろす。
吊っている柱をジンポールと言うが、これは48.6mmの普通の足場鋼管。
切断するサイズは最大50kg以下にして無理をしない。
レシプロソーは意外にも高張力鋼も簡単に切れる。
50kgに近いような重いものはちょっと浮かせるのにも滑車を使うのがミソ。
このときもクライミングで使う道具ばかり。
レシプロソーで切断するのでイヤーマフで耳を守るが、インカムを内蔵して上と連絡を取り合う。
6時間余りで全て解体完了。
次の日の解体は電柱のような高張力鋼でできたパンザーマスト。
パンザーマストの解体は大変な危険な作業。
ここも上からレシプロソーで解体して少しづつ下に降ろす。
下にはいつものように木実さんが見守っている。
今日もどこかでアマチュア無線の鉄塔降ろしているかも。
この「解体キングダム」はNHKプラスにログインすれば6月28日まで見れるぞ。
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