インフルエンザが流行っています。今年は今のところ9割以上がA型です。
インフルエンザ、特にA型に罹患した後、ひどい咳が続くことが多いです。
普通の咳止めは無効とは言いませんが、なかなか効きません。
うちではインフルエンザA型の方には抗インフルエンザ薬とともに、咳止めをメジコン、ホクナリンテープの2種の咳止めを一週間、それに加えて1%コデイン(2g)を10回分と3種類こってり処方します。
抗インフルエンザ薬と一緒に抗菌剤(フロモックス、メイアクト、クラリス、クラリシッド、クラビットなど)を処方される先生もおられるようですが、当院では肺炎傾向でも見られない限り抗菌剤は処方しません。肺炎傾向が見られたら、高齢者なら入院治療を考えます。
インフルエンザ、特にA型インフルエンザの熱の下がった後の咳は難治性の事が多い。
薬が効きにくいです。先ほども言いましたが、当院ではアレルギー傾向のない成人の場合 基本的にメジコン120㎎(分4)、ホクナリンテープ2㎎を一週間、1%コデイン(2g)を10回頓用(咳がひどいとき)処方しますが、それでも、4,5人に一人は「咳が止まらない」と、再訪され。ます 再訪された患者さんや、もともとアレルギー傾向がある患者さん(多数派です)には抗喘息薬を処方します。これで漸く咳がましになることが多いです。
咳喘息、炎症後咳症候群、風邪症候群遷延性咳、アレルギー咳嗽 呼び名は違えど、中身は似たようなものです。共通しているのは普通の咳止めが効きにくい。抗喘息薬をつかわないと治りにくいです。
「しつこく ひどい咳」だという事と、一旦咳が止まれば、本当に何の症状もなくなり元気になられる事
咳がひどいときは「息が出来なくて死ぬかと思った!」と言われることもしばしば。
喘息などとは全く言われたことのない人でもそうなる可能性は十分ある。
インフルエンザのあと、咳が止まらなくなったら、それも、夜、朝に発作的に咳き込むようなら・・・・
呼吸器内科受診をお勧めします!!(マスクは必ず着用してくださいね。事前に電話すると、他の患者さんにインフルエンザをうつさない混雑しない時間帯を教えてくれたり、一般患者さんと別の通路を指定してくれるかもしれません。)