救難ヘリコブター

下山の途中で救難ヘリが超低空で飛んできました。
私たちは８合目くらいまで下りていたのですが、ヘリは山頂付近を何度も何度も旋回して、ドアを開けて下を観察している様子まではっきりと目視できました。
何か事故でも起こったに違いないと、夫婦で話していると、駆け足で下山してきた男性が、「心肺停止の方がおられて、救難ヘリが来たようです。」と、教えてくださいました。
ちょっと時間や道順が違ったら、その方に出くわしていたかもしれませんね。
配偶者が「心肺停止状態ってよく聞くけれど、イマイチよくわからない。一体何なん？」と、聞きましたので・・・・
「心肺停止ねぇ。とてもとても心配な状態ですな。」
と、胡麻化そうとしたのですが・・・・
当然許してもらえませんでした。
我が配偶者は、とぼけたことも言うけれど、結構核心を突く質問をするのであります。
心肺停止とは、文字通り、呼吸も止まっているし、心臓も動いてない状態です。でも、心肺蘇生をすれば蘇ることもあります。心肺停止してすぐならばですが・・・
多くの場合は、ほぼたぶん死んでおられると推定できるけれど、医師の確認がいまだない場合にそういうことが多いです。
心肺蘇生で脳が復活するのは血流停止してから3~5分といわれています。
それ以上になると、たとえ蘇生したとしても脳に重い障害が残ることが多いですし、長くなればなるほど蘇生は困難になる。
普通、医師は、心停止と呼吸停止のほか、脈がないこと。対光反射の消失と瞳孔の拡大、睫毛反射などを確認して死亡を確認する。
https://chigai-allguide.com/心肺停止と死亡/
と、説明したら、何とか納得してくれました。

「と、言うことは、Sちゃんが出くわしていたら、心肺停止ではなくて死体が見つかった　となる可能性もあるの？」
「まあ、理論的にはそうやけどなぁ。何も証明するもの持っていないしなぁ。」
「そんなもの持っていることないやんか。」
そやなぁ、医師会から発行されたカードもバッジもなくしてしもたわ

「結構、ええかげんな世界やね」

「うーむ、そうなのかなぁ」
医師が医師免許持って歩いているなんて聞いたことないですし・・・・

やはり通りすがりの医師が死亡確認することはないでしょうね。
組織の中で、それなりの役目を持った人がされているのだと思います。
神戸淡路大震災の際、ボランティアで救護に参加した際は、白衣が唯一の身分証明書でした。ワークマンで誰でも買えるのにね！！