先ほど、お伝えした85歳寝たきりの女性新型コロナ患者さん、新型コロナの特効薬である経口薬パキロビッドパックが飲めたら、在宅医療で行きましょうとご家族と決めていたのですが・・・ 一応飲めたのですが、その後嘔吐されました。殆ど飲めなかったようです。そして、吐物を誤嚥されたのか、それとも新型コロナの肺炎なのか、呼吸状態が悪化して、酸素飽和度(sPO2)が90%近くまで落ち込んでしまいました。午後9時には98%あったので急速な悪化です。それで、在宅での治療を諦めて入院治療を選択することにしました。
前もって、保健所には相談しておりました。「夜間に悪化した場合、どのようなルートで保健所に連絡をすればいいのですか」と聞いたところ、「保健所は夜間は動かないので、救急に連絡を入れてください」との事でした。それで、119に電話をしたところ、「保健所がそう言っているのなら」と、納得していただき、搬送の運びとなったようです。これから搬送先の病院も決める様です。
本日の報告は、ここまでです。
本日分かった事。 新型コロナ患者さんを在宅で見ていくための最大の武器は経口薬のパキロビッドパックで、点滴のレムデジビルは、在宅患者に投与可能らしいが、手に入れる事が現実的には困難であることが今回よくわかりました。
厚生労働省は、使わせるつもりで
厚生労働省は、使わせるつもりで
新型コロナウイルス感染症のオミクロン株が急拡大する中では、「即時に入院ができず、適切な治療を受けられない」事例をなくすため、例外的に「レムデシビル(販売名:ベクルリー点滴静注液100mg、同点滴静注用100mg)を、医師の指示の下で看護師が在宅療養患者等に投与することを認める」などの対応がとられている―。
としており、そしてその報酬として
この点、医療機関の入院、外来や在宅医療においてコロナ感染症患者にレムデシビル(ベクルリー点滴静注)投与を行う場合には、【救急医療管理加算1】の4倍(3800点、入院)、3倍(2850点、外来)、5倍(4750点、在宅)点数等の算定が可能である―。
4750点(4万7千500円)という高い点数を与えておいて、点数が高いからと個別指導されたら、ほんと、たまったモノじゃないですわ!!これは、罠ですかと、言いたくもなります!!!
レムデシビルなどの抗体治療薬は薬価そのものからして大変高額だと聞きましたけれど、やはり保険点数も大変なことになるのですね......
それでお医者さんが躊躇うようでは、現実的な治療法なのかどうか疑問です。
製造量にも限界があるようですし、やはりパキロビッドパックによる治療の代替にはなり得ないのではないでしょうか。
レムデジビルは、抗体治療薬ではなくて、抗ウィルス薬です。パキロビッドパックやラゲブリオと同じ分類です。
私は、レムデジビルを使う事に躊躇などしておりません。手に入らないので使えなかっただけです。
それに、パキロビッドパックも大変に高価な薬ですよ