命のカウントダウン(健康余命3605日)

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貴方はどこで死にたいですか?

2022-12-30 21:54:31 | 
年の瀬が迫っている時に、何を聞くの?と思われるかもしれませんね。
でも、誰もが皆最後の時を迎えます。

何処で死にたいですかと聞くと、7割近い方が自宅でと言われます。
でも、実際に自宅で死を迎える方は13%程度で、残りの多くの方は病院などの施設で死を迎えられます。

在宅死を妨げる要素は色々あります。その中で一番大きいのはご家族に掛かる負担の様です。


 在宅死とは、住み慣れた自宅、子供や親族の家で死を迎えること(在宅死問題は、在宅死を選択できるようにするための課題や議論などの総称)。厚生労働省の「人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会」が2017年末に実施した調査では、国民の63.5%が「自宅で最期を迎えたい」と希望している。しかし、2020年の死亡者のうち在宅死できた人の割合は15.7%で、68.3%は病院で亡くなっています。

 日本ではもともと在宅死が当たり前で、1951年の在宅死率は82.5%だったのです。1961年に国民皆保険制度がスタートし、少ない負担で入院治療が受けられるようになったことや核家族化が進んだことで在宅死は減少し、1977年には病院で死亡した人の割合が45.7%となって、在宅死率(44.0%)を初めて上回りました。

 その後、在宅死率は激減し2005年と2006年には12.2%と過去最低を記録した。2004~15年まで在宅死率は12%台で横ばいだったが、人工呼吸器、点滴、心電図のセンサーなど、たくさんの管につながれた“スパゲッティ症候群”のまま死を迎える病院死への批判などから在宅死が見直され、2016年以降徐々に増加、この数年は新型コロナの影響もあって在宅死は18%程度まで増えています。

 在宅死のメリットは、住み慣れた場所で家族やペット、好きなものに囲まれて、人生の最終段階を自分らしく過ごせることです。穏やかに死を迎えられることも多いのです。病院で痛みがコントロールできずに苦しんでいた人が、生活の場である自宅へ帰っただけで痛みが軽減し、医師の予想より長く生きる例は枚挙にいとまがありません。

 デメリットは、病院のように、すぐ駆け付けられ範囲に看護師や医師などがいるわけではないことです。場合によっては家族に多大な負担がかかることがあります。なお、定期的に医師の訪問診療を受けているか、死亡診断書を書いてくれるかかりつけ医がいる人が在宅死した場合には、「不審死」とはならず、警察を呼ぶ必要はありません。

今日、在宅医療で診て来た99歳の方が在宅で静かに息を引き取っておられました。老衰だと判断しました。私、信州におりますので、死亡確認に行くことが出来ず、在宅医療仲間の医師に代わりに行っていただきました。

それで、警察のお世話にならずに済みました。在宅医療はチーム医療です。訪問看護師、介護関係者、ヘルパー、など色々な方たち、そしてご家族、ご本人が在宅で生活を続けるという同じ目的に向かって一丸として働くことが必要です。医者は普段は一人でも良いのですが、休みを取るためには複数の医師がチームを組むことが必要です。今日は、その仕組みが上手く働いて、死亡診断書を作成していただきました。

死亡診断書の死亡場所は勿論、自宅 です。
看取るまで介護し、最期を確認してくれたのは高齢のむすめさんでした。老老介護でした。ご苦労様でした。

もう一度改めてあなたに問いかけます。
貴方は、どこで死にたいですか>畳の上ですか?それとも??


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4 コメント

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Unknown (marurobo36)
2022-12-30 23:33:50
どうなんでしょうねぇ~
現在 自宅が 仮住まいなので、自宅で・・・とも思わないですし
医者先生や家族にも迷惑かけちゃうので、病院でも良いかな??
という気もしますし・・・
年をもっと取ると 変わって来るんですかね??
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Unknown (camper)
2022-12-31 23:04:53
私は、他人に指図されるのが大嫌いなので、自宅が良いと思いますが・・・
人それぞれですよね。

唯、最期の時を自宅で過ごしたいと思う方の思いが達せられないのは・・・・何とかしたいと思っております。
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Unknown (kumaneko48)
2023-01-10 04:19:14
初めまして、kumaneko です。医療従事者(看護師)です。考えさせられるテーマです。
私はできれば自宅で死にたい。
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Unknown (camper)
2023-01-10 22:51:29
kumanekoさん初めまして!
私は、住み慣れた自分の勢力範囲内で、最期の時間を過ごしたいなと希望するのですが、その時の自分がどれだけ他人の手を煩わせる状態になっているのかなど、色々な条件があるので、一概には結論は出せませんよね。

ただ、自宅で過ごしたい希望が強くて、それをサポートする家人もそれに協力的であるのなら、可能な範囲で医療者としてサポートしたいなと思っております。微力ですけどね!!
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