2023年6月13日、奈良県中部の無床診療所 医療法人坂根医院の新型コロナ新規陽性者は4名でした。そしてそのうちの3名に抗コロナ経口薬を処方しました。
残りの1名の方はカロナール(アセトアミノフェン:解熱鎮痛剤)だけを処方しました。
抗コロナ経口薬を処方した3名の方のうち2名は高血圧などの「重症化因子」をお持ちの方で、1名の方は重症化因子の無い方でした。「重症化因子」をお持ちの2名のうち、腎機能障害が無く、服用しておられる薬の内容が把握でき、チェック出来た方にはパキロビッドパックを、薬を服用しているが内容が分からないと言われた方にはラゲブリオを処方しました。そして、重症化因子の無い方にはゾコーバを処方しました。
このところ、症状の軽い方が多い印象です。今日の陽性者の方もパキロビッドパックを処方した方はSPO2:95%で「中等症」でしたが、そのほかの3名は皆SPO2:96%以上でした。症状としては発熱、咽頭痛がともに8割を超え、頭痛、倦怠感などが4割程度でしょうか。咳は感染初期にはあまり目立たず、回復期になって出てくるように感じています。
厚生労働省も穏やかに増加していると言っていますが、現在の増加は「共存できるレベル」で問題ないと思っています。先日の全国での定点把握データでは、沖縄だけが2桁で、残りの都道府県は皆一桁でした。
下の地図に表示されている値は前回のものです。最新のものはこれを参照してください
沖縄の15.8人がどの程度の数字なのかと言うのは、下のグラフで見ると分かりやすいです。全国で16くらいだったのは、昨年の11月中旬か今年の1月下旬あたりですよね。第8波の5合目?あたり その辺りが医療崩壊するかどうかギリギリのラインだった実感があります。
そのあたりの日の全国の新規陽性者数は13万人くらいですかねぇ。
現在の沖縄県が大変だと言う情報はあまり寧ですよね。沖縄県は、段違いに強烈な大波に飲まれたことがあるので、今現在は何とかやり過ごされているのでしょうねぇ(2022年第31週:定点当たりの患者数:89.93!!!)
とてつもなく大雑把な話ですが・・・・・
6月9日に「4日までの1週間での1つの医療機関当たりの平均の患者数が4.55人で、前の週の1.25倍となっています。」との発表がありました。私は、この4.55人に0.8万を掛けた数字がこれまで毎日発表されていた1日当たりの全国の新規陽性者数に近似したものになると推定してます。
ですから、このところ、全国では1日3万6千人くらいの新規陽性者が発生しているのではないかな?と思っております。
16日の新規発表を楽しみに待ちましょう。その発表された数字に0.8を掛けて万を付けると、全国の新規陽性者数に近似すると考えましょう!
大外れはしていないだろうし、どうせ検証しないのだから・・・・これで良いのだ!!!
それで、逆に、考えると、以前の経験から行くと、一医療機関の平均患者数が15以上で医療崩壊が起き始め、20を超えていた日々は完全に機能不全に陥っていました。ですから、この数が10程度だったら、ウィズコロナで医療は機能していくと思われます。
コロナは消えそうにありませんから、今後は、定点医療機関の平均患者数が10程度にとどまる様なウィズコロナ生活を探っていくことになると思われます。増えそうになったら手綱を締め、余裕が出来たら緩める。一定数の感染者が出続ける事は、既感染抗体保有者が増加する事です。ですから、今日の感染者増は、明日の感染者増加因子ではありますが、一か月後を考えると感染者数を減少させる因子でもあるのです。コロナに感染し、他人にうつさずひそかに治癒することは、ウィズコロナ社会にとって善行と言えるでしょう。
とは言え、新型コロナと言う病気、最近軽症が多いとはいえ、重症化因子を持った高齢者には怖い側面もまだまだ多いです。(私、高血圧、糖尿病を持った69歳男性でございます予防接種は4回接種 5回目接種をためらっております)前途多難、気を付けて参りましょう!!!
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