インフルエンザに罹ったかなと感じたら、多くの方は医療機関を受診されます。
そして、その結果を信じて抗インフルエンザ薬を飲まれる方がほとんどです。
インフルエンザに罹ったかなと思われるのは熱が出たり、咳や痰、鼻水が出る、寒気がする、といった症状が出たからですよね。
症状が出始めてすぐに病院にいっても、検査で出ないことがあるということは広く知られて来たようです。
発症後12時間以内の場合、偽陰性率は 29% であったという報告が感染症学会誌で報告されています。
インフルエンザに罹っていても、症状が出始めて半日以内に受診すると、3割はインフルエンザではないと判断される可能性が高いということです。
そして、発症後48時間を過ぎると、抗インフルエンザ薬は殆ど使うメリットがないのです。
ですから、インフルエンザに罹ったかなと思ったら、それから12時間から48時間の間に受診してください。
富士フィルムの高感度判定機を置いている医療機関だと、発症後4時間で判定可能とのことですので、4時間から48時間に幅が広がります。
無駄な受診は止めましょう、受診するなら時期を選んで受診しましょうというお話でした。
受診するならばです。受診せずに自宅安静加療をしても、ほとんどの方は問題なく回復されます。
インフルエンザの診断→抗インフルエンザ薬を使わないと大変なことになるという誤解?は植え付けられたものです。
抗インフルエンザ薬なんて使わなくてもほとんど問題ないのです。
だってねぇ。2000年12月にリレンザが発売されるまで、この世に抗インフルエンザ薬なんてなかったのですよ。(正確に言うと、シンメトレルは発売されていましたが・・・・効かないです。)
私が子供のころは(大人になってもしばらくの間は)インフルエンザと診断する方法は、医師の判断によるしかなかったし、インフルエンザであろうと思っても、症状を抑える薬しかありませんでした。それでも、同級生たちは元気に生きています。大騒ぎするほどの病気ではありません。もう少し寛容になりましょうや。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます