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神戸市で治癒確認されていた女性のPCR検査陽性が確認されました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200521-00000062-asahi-soci
この70代女性は、3月12日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、4月28日に治癒確認されましたが、5月21日再び検査で陽性が確認されました。
このかた、これまでの再陽性症例と比較して、治癒と判断されてから、再陽性になるまで3週間以上と長いですね。
最初に感染が確認されてから治癒確認するまでも約6週間と長いです。再感染の可能性よりも、治癒力、免疫力が低下していて、治癒と判断されるまでに時間が掛かり、その後もくすぶっている状態であったのではないかと推察されます。
以前も言いましたように、PCR検査の感度は70%程度などと言われておりますが、それだと、陰性2回で治癒と診断された後、もう一度PCR検査を受けて陽性になる確率は、0.3×0.3×0.7=0.063 約6%もあるはずで、日本ではこれまでに16,000人以上の方がPCR検査を受けられてきているので、0.063×16000=1008 千人以上の方が、いったん治癒と判断されたのちに再陽性になる可能性があります。
私は、そこから逆算して、PCRの感度は90~95%程度あるのではないかと類推しております。
仮に、PCR検査の感度が95%であるとすると、2回陰性→治癒と判断されたのちに陽性化する率は 0.05×0.05×0.95=0.002375
0.24%ほどになります。16000人を乗じると、0.002375×16000=38 いったん治癒と判定された後に再陽性となった患者さん(多分39人)と、ほぼドンピシャです。
今回の患者さんの場合、他の疾患で再入院するする必要があり、念のためにPCR検査をしたら引っかかったという事であり、知らないで過ごしている方も多いのではないかと考え、感度は90%から95%程度と推察しました。
再陽性になった方のウィルス排出量は少ないようで、再陽性化した方からの感染は、これまでに1例が報告されているだけです。
治癒と判断された方のうち再陽性が明らかになった方は日本では40人弱ですが、実際にはもっとおられると思います。しかし、その方たちからの再感染例は先ほども言ったように1例報告されているのみです。
家庭内感染もほとんど見られないようですから、PCRに引っかかるかどうかギリギリの量なのでしょうね。そういう意味では、まだまだ、PCR検査が主役の座を譲ることはなさそうです。(抗原検査は手軽ですが、感度が相当低い。抗体検査は、病原体とは別のもの(反応抗体)を計っているので、感染性とは無関係)
と、いう事で、PCRの感度が100%ではないのだから、検査陰性を2,3度重ねても再陽性化することは稀にはある。マスコミは、そのたびに驚く馬鹿な姿勢を改めなされ!!!毎回、全く進歩が見られない!!何とかしなさいよ!!!です。
そうそう、来週月曜日から、当院でも新型コロナの抗体検査が出来るようになると、検査のファルコバイオシステムからお話が合ありました。血液検査です。保険診療ではありません。費用は¥4,000程度との事ですが詳細未定との事でした。予約検査なので前もっての申し込みが必要です。院内では採血をするのみで、結果は後日報告となります。当日結果は出ません。希望者がおられたら施行しようかとは思っていますが・・・・
陽性に出たら・・・・どうなのでしょうねぇ。 抗体があるからと言って、しばらくかからないという保証もないし・・・・
昨年1月から3月のの献血サンプルからも陽性が0.4%出たように、旧来の風邪コロナの抗体で陽性になってしまう可能性も否定できないし・・・陰性で当たり前、陽性だと判断に苦しむ・・・・なんだか・・・少なくとも個人としてはわざわざ受けるだけお利益が感じられない検査だなぁと思ってしまいます。
検査をしても、その結果を厚労省が吸い上げるわけではないとの事です。検査結果、厚労省が把握すればいいのにね!。データはFAXで集めますとか言いかねないかな。データ処理の弱点分かったなら、一刻も早く、強化し、即時対応としてください!!お願いします!!!
そんで いまだにFAXってのが、どうなのかねぇ~ って思います。
立場は違いますが、我が社中国は、もう実質上FAX使用してませんから・・・
送る事も来る事もないですね。。。
FAX自体はまだ使えると思うのですが、それでデータを収集して、手でデータ打ち込みをしているなんて・・・・あり得ないです。厚労省、東京都!!
言われるように検体採取技術の差はあるでしょうね。でも、奥の方がウィルス多いというわけでもなさそうで、運にも左右されそうですね。
やはり、高齢者で、治癒までに時間を要した方が再陽性になる率が高い印象はあるのですが(あくまでも私の印象だけです)その辺りも今後明らかになってくるのでしょうね。(ばらつきが大きいのが、この疾患の特徴で、本当にとらえにくいですが・・・)胸部CT撮っても、一旦収まっている症例も多いようですよ。一か月以上経ってから再陽性になる症例もあるし、なかなかいやらしいですねぇ