大切な人を・・・・亡くしました
大切な人、異性ではありません。3歳年上のおっさんです・・・
気の合う・・・気の置けない 患者さん 大工さんでした
気の合う・・・気の置けない 患者さん 大工さんでした
大酒家だったし・・・タバコも吸っていたし・・・・家の解体もしていたから
アスベストに被ばくされていたのかもしれませんね
彼の肺癌を見つけてしまったのは私です。
我が医院は、がんの定期健診等は基本的にしておりません。
自覚症状のないがんを積極的に見つけに行きません。
がん検診積極的にすれば それで早期がんが見つかることもあるだろうけれど、検診に要する時間と早期発見で伸びる寿命を天秤にかけたら・・・・健康な時間をすり減らしてまで検診に時間を潰すのが得だとも思わないので・・・・患者さんの判断にお任せしています。
だから、彼に対しても、積極的に検診を勧めることはありませんでした。あとから考えると・・・・危険因子がとても多かったので・・・・検診を勧めるべきだったのかもしれなかったですね
彼が前胸部痛を訴えたのは、今年の10月中旬でした。発熱なし、咳なし、勿論、血痰も呼吸困難も認めませんでした。ただ、大きく息を吸うと前胸部の上の方に痛みが走ると
悪い予感がよぎったので、胸部単純X-Pを撮影しました。胸痛が無ければ見逃していたかもしれません。上大静脈部が明らかに目立ちました。
右縦隔部肺癌なのだろうと思いました。そして、部位的に手術が難しそうだなとも・・・
その日のうちに胸部単純CTを撮ってもらいました。右肺上部、縦隔側に明らかな腫瘤陰影がありました。腫瘤のとげとげしい形から悪性腫瘍で間違いないと確信しました。単純CTでも血管を始めとする周辺組織に浸潤している事が予想できました。
右縦隔部肺癌なのだろうと思いました。そして、部位的に手術が難しそうだなとも・・・
その日のうちに胸部単純CTを撮ってもらいました。右肺上部、縦隔側に明らかな腫瘤陰影がありました。腫瘤のとげとげしい形から悪性腫瘍で間違いないと確信しました。単純CTでも血管を始めとする周辺組織に浸潤している事が予想できました。
その日のうちに、信頼している大病院に紹介状を書いて・・・翌日に受診するように諭しました。ご本人に、肺癌であろうことは言いました。そして予後が良くないであろうこともほんの少しだけ臭わせました。
3日後に電話をしたら、大病院を受診したが、検査待ちだとのことでした。
嘔吐するようになって、食欲がない。前胸部痛も強くなったとのことでしたので、それまでの高血圧、脂質代謝異常などの薬をすべて中止して、オピオイド(麻薬)とステロイド、そしてオピオイドの副作用に対する薬に大変更しました。これが良くなかった。
文句は言いたくないですが・・・信頼できる院外処方薬局に、薬を配達してくれるように依頼したのです。ですが・・・・
懇切丁寧に麻薬とその他の薬の説明をしていただいて・・・・職人気質で気が短い彼には受け入れがたかったようです。彼は、私が処方した薬を全く服用していませんでした。
懇切丁寧に麻薬とその他の薬の説明をしていただいて・・・・職人気質で気が短い彼には受け入れがたかったようです。彼は、私が処方した薬を全く服用していませんでした。
今悔やまれるのは、そのことですね。もう少しきめ細やかに気を配っていれば・・・・・
続く
続く
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