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花粉症の治療には以前お話させていただいた 減感作療法のほか、レーザー治療を含む手術療法、注射による治療などがありますが、これらは少数派です。
ほとんどの方は、内服薬中心の治療で対処されていると思います。(内服薬+点鼻薬+点眼薬など)
メジャーな治療である内服薬は現在、第2世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬が中心となっています。メジャー中のメジャー、第2世代の抗ヒスタミン薬一覧です。
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医者を通じてしか手に入らないもの、薬局でも手に入れることが出来るもの、ジェネリックが発売されているもの、まだ発売されていないものがあります。同じ成分の薬でも流通ルートの違い、名前が違うばかりでなく、値段も全然違う もっと驚くのは、同じ薬なのに書いてある効能効果が異なることがあり、大いに戸惑われると思います。
今回は、花粉症の内服薬で売り上げトップクラスの薬 アレグラ(フェキソフェナジン)に的を絞って話をしたいと思っています。(ニューヨークヤンキースの4番バッターみたいな存在?)
アレグラは2000年11月に販売開始されているので、既に20年以上の歴史があります。製造特許は切れていますので、ジェネリックと呼ばれる後発品が先発品の4割から5割程度の価格で発売されています。ややこしくてすみませんが・・・ジェネリックと先発品の中間的存在、オーソライズドジェネリックなるものも、発売されています。
これは、「先発品と同じ製造方法で作ることを承諾(オーソライズド)された後発品」という事だそうです。後発品の中では高値ではありますが、安心感もあるので、我が医院では最近これに変えました。
アレグラ(フェキソフェナジン)は、添付文書に眠気に関する使用上の注意がありません。抗アレルギー薬では珍しい薬です。(フェキソフェナジンとロラタジンのみだそうです。英空軍パイロットにも服用が許可されていると聞きました。)
フェキソフェナジンは、胃薬に制酸剤として含まれる水酸化マグネシウム・水酸化アルミニウムと同時に摂取したり、果物のジュース(グレープフルーツジュース、リンゴジュース、オレンジジュースなど)との同時服用によって効果が減弱します。利きが悪いと思われた方は、ひょっとして胃薬やフレッシュジュースと近い時間に服用されていたのかもしれませんね。
一方、重要ではありませんが、一口知識として・・・・
医薬品のフェキソフェナジンは、アレルギー性鼻炎のほか、皮膚掻痒感、蕁麻疹などの皮膚の痒みにも適応があります。ですが、薬局で売られているフェキソフェナジンにはアレルギー性鼻炎の適応しかなく、皮膚病変に対する適応は全く書いてありません。多分ですが、申請する手間と費用を考えると、アレルギー性鼻炎の適応だけで十分と考えたのでしょうね。同じ薬なのに、流通ルートによって効能が違ったり、値段が違ったりする不思議な事は、薬の世界ではちょくちょくあります。気を付けないと、効能が当然同じだろうと思って、先発品をジェネリックに代えたら、その病気に対する効能がジェネリックにはなくて、保険点数を減点されたなんてこともありました。
医薬品のフェキソフェナジンは、アレルギー性鼻炎のほか、皮膚掻痒感、蕁麻疹などの皮膚の痒みにも適応があります。ですが、薬局で売られているフェキソフェナジンにはアレルギー性鼻炎の適応しかなく、皮膚病変に対する適応は全く書いてありません。多分ですが、申請する手間と費用を考えると、アレルギー性鼻炎の適応だけで十分と考えたのでしょうね。同じ薬なのに、流通ルートによって効能が違ったり、値段が違ったりする不思議な事は、薬の世界ではちょくちょくあります。気を付けないと、効能が当然同じだろうと思って、先発品をジェネリックに代えたら、その病気に対する効能がジェネリックにはなくて、保険点数を減点されたなんてこともありました。
価格.comでアレグラの価格を調べたら・・・・価格差がとても大きくて驚きました。
56錠で調べたのですが、最安値は送料込みで¥2,442 (税込み)(1日当たり¥87.2
有名どころでは、ウェルシア ¥3,500 マツモトキヨシ ¥3,850
ココカラクラブ ¥3,850 いずれも税込みでした。
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楽天で見ると、送料込みで¥2,550(¥91.1/日)、56錠2箱で¥5,060(¥90.4/日)あたりが最安値クラスの様です。ずいぶん違うものですね。
薬局で手に入るジェネリックとしては・・・・
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このあたりが出てきましたが・・・ジェネリックだというのに、¥2,500から¥3,000前後と、全くインパクトに欠けます。通信販売のアレグラの方が安いくらいです!市販品にオーソライズドジェネリック(AG)はありません。
と、いう事で、まとめると、市販のアレルギー治療薬の代表選手であるアレグラを購入するならば、通販が安いことが分かりました。そして薬局で購入するジェネリックはそんなにお買い得でもないという事も判明しました。
では、医療機関で処方したらどうなるか、試算してみました。先発品、ジェネリック(ジェネリックの間でも価格差があります)そして中間的なオーソライズドジェネリック(AG) 計算してみると、相当にインパクトのある面白い結果になりました。長くなりましたので次回(以降)に持ち越したいと思います。次回は医療機関で処方した時の価格、院内処方ならどうか・・・の予定です。