お母さんの卵焼き～伝承、伝統

昨日はとっても嬉しい琴がありました。

ごんたが、朝食時に


「お母さんの作った卵焼きが、どこのご飯やさんの卵焼きよりも、


世界中で一番大好き。ふんわりしていて、甘くて・・・・」


と言ってくれた。


とっても嬉しかった。

そして、

「おじいちゃんが作る卵だからおいしいんだよ！」
と付け加えた。


私の父は、養鶏農家です。

80歳になっても、まだ、2トントラックを転がして、一年365日、毎日農場へ出掛けています。


「国民年金だけでは暮らしていけないから」

と言いながら・・・・・。


デモね、父も母も、働くことが趣味であり、

本当にそれ以外のことって何も出来ない。楽しみを持てないっていうのが正直なところなのです。

働いて、食べていく。

それだけ・・・・。


わが家は、鶏肉以外の肉も魚も、食卓に上ることはありませんでした。
でも、卵だけは、豊富に子どもの頃から食べられました。

鶏肉は、鳥が死んだときに解体して食べていました。

卵は売り物にならない卵です。

そして、今も、卵は、売り物にならない卵を食べています。


母が作る卵焼きは、いつもたいていほんのり甘いふんわりプレーンオムレツでした。

時々は、いろんな野菜の具財のオムレツもありましたが、

私も、そのほんのり甘いふんわりオムレツが大好きでした。


ごんたが、大好きって言ってくれたとき、

しかも、

ちょっと甘くてふんわりしていて卵焼き大好きって言ってもらったときに、

母の味に近いのかなって思って、嬉しかったです。

そして、代々伝わっていく料理があるって、幸せ！

なんとも言えない幸福感に満たされた朝でした。