湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

30分後の光景

2017-11-13 11:36:45 | ポエム
私の影が
長く長く伸びていく季節


あの木のてっぺんの影と
ゴッツンコしたら
あなたに電話をしよう


そう思って
長い時間がたってしまっていた


それぞれの思いがあって
それぞれの時間があって


ためらうことに
慣れっこになりすぎて


次第に
影も間延びしてしまったような


もう、その原型をとどめてないのだから


おかしくて‥‥


空を見上げたら
もうすっかり
あたりは影絵の街


あちこちで灯がともされて
家路に急ぐ時間だね


あなたと私の街は
30分の時差がある


私が見た空と夕陽の色は
あなたが見る30分後の世界と同じ


先に見る私は
空に思いを託すには
ちょうどいいのかもしれないけれど








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