湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

魔法使いのおばあさんになりたい

2022-01-27 08:40:00 | コラム
5年も前に書いたものが
こことは違うSNSで上がってきた。
思わず吹き出す私w



去年、山口県の孫たちに会いに行った時、孫に、
『バァバは、魔法使いなんだよ』って、やってみせたことがある。

信号機の色が変わる魔法ではなくて(笑)

親指を取り去って、また、くっつける魔法w

5歳の孫を正面に立たせて
『見ててね、、掴んだお父さん指がどうなるか、、、ね』






『あ、いたたたたっ、』
わざと大袈裟に痛がって見せてみる。
小さな手を出しそうにしながら
心配顔でじーっと見てる孫。

『あ、バァバのお父さん指、なくなっちゃったー』





『わぁ〜、どうして、どうして。
え〜、そんなことない、血もでてないよ。けど、バァバ痛い?』

『バァバは、大丈夫よ。すぐ、指をくっつけるね』

そうして、また、親指の場所を掴んでから
顔をしかめながら、
『お父さん指、くっついて〜
えいっっ!!!!』

普通の手のひらを目の前で見せて
『ほらね、指がくっ付いた〜』
『バァバは、魔法使いでしょ?』

孫は、
『あ〜、くっついて良かった〜
だけどさ、バァバは、魔法使いじゃない気がするんだけど』

『あら、そう? じゃ、今度、もっと魔法の練習してくるから、見てくれる?』

『うん』

そうして、あの時は別れた。

新幹線のホームでバイバイした後、
寝るまで泣き明かした孫は
次の日から、1人、親指を握っては
『お父さん指をとってしまう魔法』を首をひねりながら、何度も試しているらしいが
いまだ、成功に至ってないらしい。


5年前に書いたものは、たしかに5年前。
しかし、思い馳せれば30数年前の出来事。
未だに変わらないようなことをしてる、私自身を笑ってしまう。

どうせなら、こうなりゃ、孫にとって
『不老不死の魔法使い』に
なってやろうかな、、、。

できうる限り、その時まで。

たんに、かわいい孫に、お金をせびられるバァバではなく、
なんとなく不思議で、へんてこりんな、いつまでも、記憶に残るような。

また、新しい魔法を披露しなきゃ。

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(以下、5年前に書いたもの)


先日、帰省してきた娘との会話で
『小さいころ、お母さんは、本当に魔法使いだと思っていた』と。

なんのことかと聞いてみれば
小さいときのほんの一コマづつを繋ぎ合わせて
思い出すそのシーン達

車にのって赤信号で止まった時
子供達を和ますために
青色に信号を変えてしまう魔法。

『いい?見てて。
前の信号は今、赤よね。
それをお母さんがこれから、青に変えるから』
『ん〜〜ん〜〜、はい、青になぁれ〜♪』

指差すだけで信号は青に変わる。

たったこれだけのこと。

そんな幾たびも遊んだことも
すっかりと忘れてしまっていた。
娘から言われて、そうだったゎねと。

あなた、信じてたの?

うん、めっちゃ信じてた。

大人には
隣の信号を見て
赤になった数秒後に
正面の信号が青になることは周知の事実。
その秒数に合わせて指をさす。
ほらね。
子供達が手を叩いて喜んで。
そんなシーンを忘れていた。

娘に種明かしをして
魔法使いから無罪放免

何気ないシーン

大人は当たり前で
説明もしないで放置したシーン

子供達には
不思議で不思議でたまらなかったシーン

まだ、探せばあるかもしれない。

今となっては
魔法使いを信じた子供達が
今度は、自分達が魔法使いになる番だと
思い描くだけで私はワクワクしてしまう。


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