湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

イタリアンレストランにて

2019-12-28 15:02:00 | コラム
先日、遠出に出る途中に
寄った、イタリアンレストラン

『アドリアーノ』

住宅街のど真ん中
普通では見落としてしまう場所


昔の友達から
そこらへんに行ったら
よいイタリアンレストランがあるからと教えてもらっていて
随分と月日はたってしまったが
遠出の途中にあたるので
年下の友達と寄ることにした。


年末と定休日がさしかかるところ
なかなか、抑えられる日にちがない中で
うまく組み込んで行けた。


お出迎えは
『飛べねぇ豚は、ただの豚だ!』

そのセリフがスッと出てくる宮崎アニメ『紅の豚』の主人公
ポルコ・ロッソ




愛機『アドリアーノ』と一緒にいた。

なるほど
ここのレストランの名前はもしかして?
『紅の豚』からつけたのですか?

と、厨房から出てきた、イキの良さげな、お姉さんに聞いた。

『そうですよ、いいでしょ!』

『やっぱりー、いいですね。
私、このアニメ、大好きです。
で、お姉さんは、ジーナ?
いや違うね、フィオかな』

髪を後ろでキリリと結んで
フィオと同じ髪型にしてる

フィオ・ピッコロは、
『紅の豚』に登場してくる、若い飛行機設計技師の女の子

ジーナは、その昔から
ただの戦闘機乗りのポルコを想う、
レストラン『ザ、アドリアーノ』の女主人兼、歌手。


加藤登紀子さんが声優と劇中歌と
エンディングの歌を歌っている。

お姉さんは、『わははは』と
豪快に笑った。
フィオみたいに、くったくもなく
飾り気もない、その笑みに
何故か親しみを覚えた。


初めていったレストランだけど
もう、そこで気分は高揚していた。

友達は、ランチパスタセットを
私は、マルゲリータピッツアセットを。

コーヒーは付いていたので
デザートを追加した。


女の別腹の怖さは
こう言うところに潜んでるものである。

読まれている値段設定(笑)












小さなレストランを営むのは
大変なことだ!


私が外で食べたマルゲリータの中では、一番トマトソースにチカラをいれているのか、
ジューシーで、しつこくなく、
トマトが生きていた。


どれだけ美味しくても
店の維持は大変だろうなぁと
ふと思いながら
いつだったか自分も
食品衛生管理者を受けにいこうとした時分を思い出していた。


そんなこんなで、
今年も残り数日。

お正月とかお盆とか言う時期は
お休みで出かけていく人たちと
お仕事の人たちが
真っ二つになる時期だと思う。

どちらも経験済みの私は
サービス業の面白さも大変さも知っている。
休みの方のお客さんに当たる方は、
そうしたサービス業の方がいなければ自分達は、気持ちの良い思いはできないはずなのに
何故か、休みの自分の方が偉いとばかりに、上から目線になってしまいがちなのは何故なんだろう。

ウィンウィンじゃないかー?

私は思うのです。

レストランでも、
お客さんに提供するものは
美味しいにこしたことはないから
そのために頑張る。
お客さんは、その味のために
その店にいく。
癒しや満腹や満足を満たすために。

双方は、ウィンウィンだ。

そこに金銭が絡むから
お客さまは神様になぞらえるのだろうが。
神様なんかじゃない。
サービスに値する代金を支払っているだけ。

互いに『ありがとう』なんだと思う。

だから
レストランから出るときも
美味しかったら
『美味しかったです、ご馳走さま』と伝える。

そうすることで
店も育ち、次回も裏切らない味となる。

年末年始、イライラが
あちこちに勃発するけれど
穏やかに過ごしたいものですよね。

皆さん、お気をつけて。

小さな感謝は
つもりつもって、愛に変わったり
自分へのご褒美に変わるのだと信じています。









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