北海道の8割ぐらいの広さのスリランカには現在8つの世界遺産があります。
今回はこのうち6つの文化遺産を訪ねました。残りの2つは自然遺産です。
最初に訪れたのはスリランカ最古の都アヌラーダプラ(අනුරාධපුර)です。
今から2500年以上も前,
紀元前からシンハラ王朝として栄えていたそうです。
紀元前3世紀にインドの王子によってスリランカに初めて仏教が伝えられ、
王は仏教を保護し、イスルムニヤ精舎を建てたという事でスリランカ最古のお寺です。
靴を脱いで預け、帽子を取って入口を入るとイスルムニヤ精舎が見えてきました。
日射しが強く、靴下を履いていても足の裏が熱く感じられました。
右側の岩を彫るようにして建てられているのが御堂。元々は僧院でした。
階段の上り口のところにムーンストーン、左右にガードストーンが。
御堂を出るとリスがささっと本堂の瓦のすき間に入って行きました。
御堂の隣に後に建てられた本堂があり中には極彩色の涅槃像。信者の方がお祈りしていました。
本堂を出ると、右側の岩の割れ目にコウモリの巣がありました。さすがロック・テンプル。
アップにするとたくさんのコウモリがいるのが分かります。
そして本堂(信者の方に遠慮して写真は撮れず)の隣の宝物殿へ。
右上は「恋人の像」、友人が撮っているのが「王族の像」です。
ともに5世紀の作品ですが、モデルとなったのは紀元前2世紀の王子と恋人マーラ。
マーラのカーストが低いため二人の仲は認められず、王子は身分を捨てようとしたそうです。
結婚後とされる「王族の像」でも、マーラはとても小さく隅に彫られています。
他の二つは「餓鬼」です。日本のものととても似ていると思いました。
裏側に回り、岩山に登りました。御堂の脇の沐浴場や入口が見えました。
遮るものがなくダーガバ(仏塔)の他は、緑がどこまでも広がっていました。
< つづく >