聖地アヌラーダプラ(අබ්රදාපුර)で次に訪れたのはスリー・マハー菩提樹です。
車は参道に入って行きます。たくさんの旗は仏陀の後光の色です。
色はそれぞれ青(仏陀の頭髪、定根…心を静め乱れないこと)、黄(仏陀の身体、金剛)、
赤(仏陀の血、精進)、白(仏陀の歯、清浄)、橙(仏陀の袈裟、忍辱)を表します。
仏陀はインド・ブッタガヤの菩提樹の下で悟りを開いたとされ、菩提樹は信仰の対象ですが、
この菩提樹はその木の分け木が紀元前3世紀にインドの王女によってもたらされたものなんです。
インドの菩提樹は仏教弾圧の際に切られ、ここの木の分け木がブッタガヤで育っているそうです。
靴を預けての入口は男女別で持ち物検査もあり、とても大切な菩提樹だと感じました。
ガードストーンはイスルムニヤ精舎のと比べるとかなり精巧で、時代の差を感じました。
たくさんの方々が熱心にお祈りをしていますが、青々と葉を茂らせているのは別の菩提樹です。
樹齢2000年の菩提樹は左に伸びた枝で、金色の道具に支えられ上からも吊っていました。
次は紀元前2世紀に作られたというルワンウェリ・サーヤ大塔。10分ほど歩いて行きました。
仏塔は日本では五重塔で、仏舎利(仏陀の遺骨)が祀られています。
参道の周りにはたくさんの猿たちがいて、電線にはコウモリが引っかかっていました。
黄色の花が美しいゴールデンシャワーや合歓の木、ガジュマルなどが木陰を作っています。
猿、鳥以外にも、たくさんの牛たちが草を食んでいたり犬が寝そべっていました。
ルワンウェリ・サーヤ大塔は白く輝き、周りを300頭以上の象が守ってトップには水晶が!
この白さは毎年塗り替えられているからで、どこの仏塔(ダーガバ)も白くきれいでした。
スリランカでは満月の日が祝日(ポヤ・デー)で仏教徒は体を休め寺院に参拝するそうです。
そして6月の満月は仏教が伝わったお祝いもあり、最大のポヤ・デーです。
その日にはきれいになるようにと毎年4~5月から白く石灰を塗るという事です。
この大きさを塗るのはとてもとても大変だと思いました。
後ろからにぎやかな太鼓の音や音楽が!振り返ると太鼓を先頭に大勢が歩いてきます。
長い布を運んでいるのですが、村や会社などのグループでお金を出し合って布を奉納するとか。
みんなでダーガバの下の方にぐるっと巻きつけます。
このダーガバに巻かれた布は、一定期間の後に袈裟等として使われるそうです。
たくさんの遺跡の説明を聞いたのですが、あやふやな事が多く調べながら書いています。
これは黄金宮殿といわれるローハ・プラサーダの遺構で、手前はチケットブースです。
1600本の柱に支えられた9階建ての巨大な建造物だったそうです。
< つづく >